石川県小松市で気密測定 2026/03/07
稜です。

2026年3月7日は石川県小松市で
クラード建築設計事務所さまの
現場の気密測定を行いました。


中に上がります。

屋根・壁の断熱はともに
ウレタン吹き付け断熱です。

サッシはリクシルのEW。
樹脂サッシですね。

サッシ周りはコーキングを
使って処理を施してありました。
間柱とまぐさの取り合いなども
丁寧に処理してありますね。

掃き出し窓の下端を見ると、
サッシと床の合板の間の溝が
ビッチリと埋まっていました。
何ぞこの処理!?って驚きまして、
大工さんに詳細を伺ったところ
まず溝の部分にテープを貼って
その中にウレタンを吹き込んだそうです。
最初、吹き付けたウレタンをカット
したものかと思っていましたが、
道理で表面がツルツルしている訳です。
少なからず伝い漏れを起こす
可能性がある箇所ですので、
これだけ丁寧に処理してあれば
とても安心できますね。

壁はウレタン吹き付けによって
気密を取っている状態ですが、
外壁側で面材の取り合いにテープを
貼って気密処理を施しているので
内外二重の気密となっています。
気密を確保しやすいウレタンでも
完璧という訳ではありません。
より確実に気密を良くしたい場合に
とても有効的な処理だと思います。

現場は基礎断熱となっています。
基礎の外周部を見てみると、
断熱材の下端辺りに何やら細かい
粒のようなものが散りばめてあります。
こちらはシロアリ対策のガラス粒材で、
コレを敷設している箇所はシロアリが
通れなくなるんだとか。
土台と基礎の間もアリダンテープで
シロアリの侵入対策が施されています。

こちらは柱下端の切り欠きです。
ココが案外漏気を起こしがちな
ポイントなんですよね。
ウレタン吹き付け断熱の現場なので
壁は隙間を残さずミッチリ埋まって
いるように思ってしまいますが、
木と木の取り合いに出来る狭い隙間まで
綺麗にウレタンを詰められる訳ではありません。
そのため、隙間が残りがちな
柱の切り欠きや間柱の下端などに
別途ウレタンを吹き付けることで
対策をしている訳なんです。

柱と筋交いが接している箇所は
その取り合いから伝い漏れを
起こす可能性がありますので、
取り合いにコーキングを打って
対策を講じていました。
ただ打つだけでなく、打った後に
ヘラでコーキング均して押さえる事で、
取り合いに出来ている溝をピッチリと
埋めているのが素晴らしいです。

外周部に位置する二階の床(合板)と
桁梁の取り合いにウレタンが
吹き付けられていますね。
こちらも伝い漏れを起こしがちな
ポイントですので要注意です。
ここまでしっかりと吹き付け
してある状態ならば、
まず問題は無いでしょう。

下屋の屋根の付近をチェック。
束柱の付近から何かと漏気が
発生している事が多いので、
今回も確認しておきましょう。

ムムム…これは怪しい。
かなり大きく開いた隙間。しかも暗い。
大工さんと「あの隙間怪しいですね…」
って感じで話していたんですが、
いざ測定器で減圧をして漏気の
具合をチェックしてみると……
特に問題はありませんでした。
いや、本当に怪しいんですけどね…
見た目は如何にもって感じなんですが
実際のところ外気には通じていないようです。

とはいえ、経年劣化や振動により
将来的にさらに隙間が開いてしまい、
外気にまで通じてしまう可能性が
0とは言えないのが気密の怖いところ。
そのため、少しでも怪しいと思った
隙間はなるべく埋めておきましょう。
今は良くても、数年後どうなって
いるかは分かりませんからね。
また、奥行きがありそうな隙間は
表面だけフタするのではなく
なるべく奥の方まで詰まるように
意識してウレタンを吹きましょう。
気密と断熱、どちらにおいても
効果的ですので。

大工さんが下屋の怪しいと思った
箇所を気密処理されています。
特に梁の接合金物のスリットは
非常に漏気を起こしやすいので、
隙間が残らないようにしっかりと
確認しておきたいですからね。
(※漏気を起こすか否かはスリットと
屋根のウレタンとの位置関係による)

それでは測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.049cm2/m2の
ウルトラ気密です!
表示は四捨五入により0.0cm2/m2!

この結果に、
立ち会いされたお施主さまや
クラード建築設計事務所の山口代表は
納得されたご様子でした。
(※写っているのは山口代表です)
いやはや、流石の気密です。
実はこちらの現場、玄関ドアが
片引き戸になっているため、
少なからず影響があるはずですが
それをものともしないレベルの高気密。
山口代表の気密への強い想い。
大工さんの徹底した気密処理。
こだわりと熱意をもって努力を
続けてらっしゃるからこそ、
これだけ良い結果になるのでしょう。
これだけ良い気密であれば
とても快適な家になりそうですね。

