福井県敦賀市で気密測定 2023/06/02

稜です。

2023年6月2日は福井県敦賀市で

㈱武笠さまの現場の

気密測定を行いました。

軒の深い玄関ポーチ。

梁や柱が化生となっていて、

木の温もりを感じる

デザインになっています。

中に上がります。

 

壁の断熱材はグラスウール。

気密シート貼りの仕様です。

天井の断熱材も、

グラスウールとなっています。

 

気密はこの合板の上部で

確保してあるそうです。

サッシはYKK APW330。

樹脂ペアガラスです。

チェックしていきます。

 

サッシ周りは、

コーキングで気密処理

されています。

天井の外周部には、

このようにウレタンが

吹き付けられています。

 

天井の合板や梁、胴差し

などとの取り合いは、

伝い漏れを起こしやすい

要注意ポイントです。

(処理の方法にもよります。)

 

これはその対策として、

処理してあるのですね。

玄関ドアの付近や、

木材の取り合いなどが

コーキングで気密処理

してありますね。

 

木材の取り合いから

伝って漏気するケースは

結構ありますので、

意外と侮れません。

現場は基礎断熱です。

 

配管の貫通部や水抜き穴は

しっかりウレタンで

埋めてありますね。

 

基礎断熱の現場の場合、

ここがスカスカの状態だと、

測定値にかなり影響が出ますので

ちゃんと確認しておきたいですね。

それでは測定を開始します。

気になる結果は…

C値=0.21cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。

 

天井と梁などとの取り合い。

外周部にウレタンを吹き付けて

気密処理してありましたが、

この縦のラインから

ほんの少し漏気がありました。

ウレタンで気密処理を

行いました。

 

外周部に位置する木材の

ジョイント部分は、

伝い漏れを引き起こす

可能性が高いです。

こちらも木材のジョイント部分。

 

手を近づけて確認すると、

漏気を起こしていました。

テープを貼って、

気密処理をしました。

 

気密処理をする場合は、

処理した箇所に接している

取り合い(逃げ道)は出来るだけ塞ぐ。

そんな風に考えながらやると、

しっかりと漏気を止めることが

出来ると思います。

小っちゃなシートの破れ。

 

こんな小さな破れでも、

見過ごすことは出来ません。

こちらもテープを貼って

気密処理をしました。

 

気密的に勿論改善するべき

箇所なんですが、

この気密シートは防湿の

役割も担っていますので、

このように穴が空いていると

あまり良くないですよね。

 

シートの破れやテープの貼り忘れは

普段は気付きづらいもので、

こういった気密測定の

改善処理中でもないと、

しっかり見て確認する時間なんて

取れないと思います。

 

こうして施工の具合を再確認する

機会が生まれることも、

気密測定のメリットの一つですよね。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.14cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
22cm2 → 15cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.59 → 1.27
となっています。

この結果に、

立ち合いされた監督さんは

満足しているご様子でした。

 

結構処理をした甲斐あって、

αA (家全体の隙間面積)も

n値 (隙間特性値 範囲1~2)も

とても良くなっていますね。

 

素晴らしい気密。

暖かく快適で心地の良い

暮らしを送ることが出来る。

そんな素敵な家になると良いですね。

気密測定

Posted by fok-rs