石川県金沢市で気密測定 2023/06/13
稜です。
2023年6月13日は石川県金沢市で
㈱ハザマ住建さまの現場で
気密測定を行いました。
現場の外壁には付加断熱として
EPSが貼られています。
中に上がります。
壁の断熱材は、
セルロースファイバー。
充填前の状態となっています。
柱と面材の取り合いは、
コーキングで気密処理
されているようですね。
屋根の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。
サッシはリクシルのEW。
樹脂トリプルガラスです。
チェックしていきます。
サッシ周りは、
コーキングで気密処理
されていますね。
付近を確認して見ると、
まぐさや胴差しと間柱の
取り合いなどにテープが
貼られていました。
面材と柱の取り合いの
コーキング処理も丁寧ですが、
表面の木材のジョイントまで
ちゃんと処理してあるのは、
素晴らしいと思います。
玄関土間の土台と断熱材などの
取り合いの気密処理です。
結構ウレタンがモコモコと
吹き付けられていますが、
邪魔になる分だけ後から
カットされますのでご安心を。
測定の前に少しだけ
気密処理をします。
外周部の柱と面材との
取り合いはコーキング処理
されていましたが、
配線を通している箇所が
そのままの状態になっていました。
後で報告して処理して頂こう
と考えていましたが、
もう一度確認した際には
既にウレタンで気密処理が
施されていました。
処理しなければならない
箇所をしっかりと把握
されていますね。
素晴らしいです。
他にも怪しい箇所を
コーキングなどで
気密処理をして頂きました。
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.23cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。
玄関ドアの周りを確認すると、
コーキングで処理してあったものの、
少し隙間が出来てしまっていて
漏気していました。
追加でコーキングを打って
気密処理をしました。
暗くてよく見えない箇所でも、
測定器で減圧している状態であれば
漏気が隙間の存在を知らせてますので、
チェックがしやすいです。
屋根のウレタンと梁との間に
出来たこの隙間。
手で確認してみると、
漏気を起こしていました。
ウレタンで気密処理をしました。
ウレタン吹き付けの現場では、
ここに隙間が出来ていて
漏気しているケースが多いので、
要チェックなポイントです。
特にウレタンと梁が接する部分が
束と離れている場合、
また屋根の勾配が大きめの場合は
しっかりチェックしておきたいですね。
棟木の付近に怪しい隙間が。
確認してみると漏気がありました。
こちらもウレタンで
気密処理を行いました。
高所だったので吹き付けが
難しかったのでしょうか。
隙間をしっかりと埋めて
漏気が無くなったのを確認しました。
母屋と登り梁の取り合いの
このわずかな隙間から、
少しだけ漏気がありました。
ウレタンで気密処理を行いました。
やはり木材のジョイントは
油断なりませんね。
それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…
C値=0.19cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
39cm2 → 31cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.53 → 1.52
となっています。
この結果に、
立ち合いされた社長や大工さんは
納得されたご様子でした。
αA (家全体の隙間面積)は
8cm2 の改善となりましたね。
ウレタン吹き付けの現場は、
狭い箇所や高い位置の取り合いは
吹き付けが難しい為、
隙間が出来てしまう事もあります。
想定や予測のつかない箇所に隙間が
出来てしまうケースもありますし、
第一見つけ出す事自体も難しいので
こうして気密測定の際に
チェックをするという事が
結構大事だったりします。
何はともあれ、
隙間を埋めた分がちゃんと
数値に反映されていて良かったです。
気密の良い快適な環境で、
健康的な暮らしが出来ますね。