岐阜県羽島市江吉良町で気密測定(完成) 2021/03/10

おはようございます
健太郎です。

3月10日は 岐阜県羽島市江吉良町で
㈱渡辺建設 プラスホームさまの
現場の気密測定(完成)を行いました。

 

今回は少しマニアックですが
完成で出来る気密処理を
書いてみました。

南面に大型サッシを配置した
明るいリビング。

リビングに隣接する
和室からはイ草の
いい香りがしました。

縁側がぽかぽかで暖かい。
贅沢な空間です。

換気システムはジェイベックの
グリーンファン(セントラル第3種換気)。

 

2階の床下点検口を開けると
本体が見えますので
掃除がとても楽です(^^♪

キッチンに収まるのは
ガスレンジ。
渡辺建設さまではガスレンジの
採用率が高いです。

今回は完成気密ですが
レンジファン内部の気密処理を
提案させて頂きました。

 

写真はレンジファンの
化粧カバーを外した状態。

 

通常、天井に開口があり
そこから蛇腹のダクトを下ろしますが
この現場は壁側に開口がありました。

どこを気密処理するかというと
レンジファンに繋がる
ダクトのボード開口部。

実はレンジファンONで
この開口(ボード開口)を通じ
壁の中や階間、間仕切り壁の
空気を引っ張ります。

ホンマかいなと思われた方。
コンセントや照明スイッチのカバーを取り
手を当てて レンジファンを
ON、OFFしてみてください。

 

それにより壁から出てくる風が
連動すると思われます。

ちなみに自宅はレンジファンONで
ダウンライト(昔のタイプ)の隙間から
めちゃくちゃ風が出ていました。

 

そこでダクト周りをしっかり気密処理し
効果があったので皆さんにお勧めしています。
(レンジファンONで隙間から風が出なくなった)

 

また、自宅はこの気密処理で
C値が0.1cm2/m2以上 改善した
結果が出ています。

おっと話を戻します。

 

監督さんにより開口部を
隙間なく気密処理してもらいました。
もし気密処理する場合は
経年劣化に強いテープを使いましょう。

レンジファン内部も
しっかり気密処理。(これ大切!!)
また、機械本体の放熱に関係ない
サービスホール(穴)や隙間なども埋めてもらいましたよ。

 

これによりレンジフードONで
壁の中の空気を引っ張らない上、
気密も上がり、レンジフード本来の
性能を発揮すると思います。
(壁の中など余計な所の空気を引っ張らないため)

 

★ なぜレンジファン内部を気密処理するのか?(おさらい)

 

① 機械本体の気密がまったく取れていないため
  レンジファンONで機械やレンジファンの
  ボックスの隙間から空気を引っ張る。 

 

② レンジファン内が負圧になり
  ボード開口(ダクト周りの穴)から
  壁の中の空気を引っ張る。

 

③ 階間、壁内、屋根などに外と繋がる
  穴があるとそこから空気を引っ張る。(躯体の気密と密接)

 

その他にも外から引っ張る穴が
ありますが、マニアックになり過ぎるので
今度詳しくやりたいと思います。

それでは測定します。
完成気密の結果はいかに...。

C値 = 0.27cm2/m2 の超高気密でした。

表示は四捨五入により0.3cm2/m2。

測定結果に 渡邉社長はとても喜び
詳細結果を確認されていました。

 

たしか、ここの中間気密は
C値 = 0.24cm2/m2でした。
0.03cm2/m2しか落ちていません。

 

渡辺建設さまの完成気密の
記録更新です。

今回のレンジフード内の気密処理
いかがだったでしょうか。

 

自分の中では住み始めてからでも
できるパフォーマンスの高い
気密処理だと思います。

 

デメリットは無いと思いますが
もしされる場合は自己責任で
お願いします(^^♪

気密測定

Posted by fok-rs