福井県福井市で気密測定 2024/01/15
稜です。
2024年1月15日は福井県福井市で
㈱モジュールホームさまの現場の
気密測定を行いました。
中に上がります。
屋根・壁の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。
サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスです。
チェックしていきます。
サッシ周りはウレタンで
気密処理されています。
二階の床と胴差などとの取り合い。
ウレタンが吹き付けられていますね。
伝い漏れの起きやすい箇所ですので、
効果的な処理だと思います。
(工法や気密ラインによって、
漏気を起こすか起こさないか変わります。)
床の外周部、柱の根元も
ウレタンで気密処理されています。
こちらも伝い漏れを起こす
可能性のある箇所です。
基礎断熱であっても、
柱と土台、床の切り欠きの
取り合い部分から伝い漏れが
起きてしまう可能性があります。
やっておいて損は無い箇所
だと思いますね。
下屋部分から覗いた壁の面材。
ジョイントにウレタンが
吹き付けられていますね。
意外とここからも漏気する事が
ありますので、
テープやウレタンなどを使って
何かしらの処理をしておくと
いいかもしれません。
現場は基礎断熱となっています。
基礎を貫通している水抜き穴や
ダンパー周りなどは、
ウレタンで気密処理されていました。
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.12cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
C値改善作業(隙間埋め)
を始めます。
玄関ドアの下端を確認すると、
漏気を起こしている箇所がありました。
両端から漏気していましたので、
ウレタンを吹き付けて
気密処理を行いました。
玄関まわりはモルタルで
埋まる箇所が多いので
油断してしまいがちですが、
位置(高さに)よっては
伝い漏れを起こすことも
ありますので、
埋められて箇所は可能なうちに
しっかり処理しておきたいですね。
最後に掃き出し窓の閉め直しをします。
引き違い窓は召合わせのパッキンの
当たり具合によって気密が
変化する場合があります。
ピチッと真っ直ぐ当たっている場合と、
グニャッと歪んで当たっている場合
とでは隙間の量に違いが出ます。
特に大きい掃き出し窓になれば、
それが顕著になって数値に表れます。
気密処理とは言えませんが、
サッシ本来の性能を引き出す
為の処理という点では、
大切な処理であることに
違いはありません。
それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…
C値=0.095cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
18cm2 → 14cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.35 → 1.15
となっています。
この結果に、
立ち合いされた社長は
納得されたご様子でした。
αA (家全体の隙間面積)と
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が、
どちらも良くなっていますよね。
数か所の気密処理と、
掃き出し窓の閉め直しだけですが、
しっかりと隙間が埋まって
数値に反映されたようでホッとしました。
引き違い窓に限らず、
ラッチタイプの滑り出し窓などに関しても
パッキンの当たり具合によって、
漏気してしまうケースがあります。
暖かく快適な環境をつくる為にも、
調整や閉め直しをしてみると
面白いかも知れませんね。