福井県福井市二の宮で気密測定 2021/09/09
稜です。
9月9日は福井県福井市二の宮で
喜多ハウジング㈱さまの現場の
気密測定を行いました。
おっと、玄関引き戸のコンコードですね…
気密にあまり影響しないことを祈ります。
室内に上がります。
壁と天井ともに気密シート貼りで
断熱材のグラスウールが
敷き詰められていますね。
こちらはリノベーション住宅で、
一部の古い梁などを気密処理して
そのまま利用しているそうです。
サッシはYKK APW330。
樹脂サッシのペアガラス。
それではチェックしていきます。
サッシ周りはテープとコーキングで
気密処理してあります。
柱や床のジョイント部分には
綺麗にテープが貼られています。
気密コンセントボックスの
配線の貫通部や、
排水管などの貫通部はきちんと
コーキングが入っています。
こちらは分電盤の下地材でしょうか。
配線もしっかりと間隔を空けて
コーキングを打ち込んでありますし、
気密シートとのジョイント部分も
とても丁寧にテープが貼られています。
このタイプの点検口は初めて見ました。
高気密・高断熱型らしく、
階間にセルロースファイバーを
充填するために高さのあるものを
使用しているそうです。
チェックが終わりましたので、
測定に移ります。
気になる結果は…
C値=0.30cm2/m2の超高気密でした。
C値改善作業(隙間埋め)をはじめます。
スリーブを固定しているビスの部分
から漏気を感じました。
コーキングを入れてしっかりと
隙間を埋めていただきました。
ビスを打った所に隙間が
出来ているかどうかなんて、
こんな機会にしか確認できませんよね。
天井を通る配線の貫通部から
少し漏気が。
こちらもしっかりと
埋めていただきました。
気密シートが少し破れている
箇所がありました。
上からピッチリとテープを貼って
処理しました。
天井に施工した気密シートに
テープの貼り忘れが一ヶ所ありました。
測定中に気づくことが出来て
良かったです。
それでは再度測定に移ります。
結果は…
C値=0.18cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
αA(家全体の隙間面積)は
23cm2 → 14cm2
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.29 → 1.02
となりました。
この結果に、社員大工さんは
喜んでいるご様子でした。
αAにしてもn値にしても、
本当にいい数値になっていますね。
測定後に室内を見渡してみると、
黒いテープがびっしり。
シートに打ったタッカーからの
漏気を少しでも減らすために、
隙間探しもしながら
大工さんが頑張って下さいました。
現場に来たときとは景色が大違い。
素晴らしい手際です。