正月休み、久しぶりに住宅温熱環境の本を読み直し
今年の正月はゆっくりさせて頂きました。
この休みに、東京大学の前先生の「エコハウスのウソ2」の本を久しぶりにもう一度読み直しました。
断熱、気密、換気、冷暖房の4大要素をバランスよく性能アップした高気密高断熱住宅にパッシブな自然エネルギーを取り入れる方法の一つとして冬場、暖房の補助としての太陽の恵みの温かさを取り入れには、窓の日射取得率の良い窓ガラスの選択が必要と知ってはいました。
私は外皮UA値計算の仕事もしているので、住宅延床面積に対しての窓面積割合の大小にもよりますが、窓の熱損失が家全体の30%以上も占めていることが多く、いかに窓の温熱性能を上がるかがポイントです。とても大事です。
樹脂ペア、樹脂トリプルガラスなど熱貫流率の小さく、太陽の日射熱の暑さ防ぐ対策としてLOW-Eガラスの採用などばかり考えてしまいますが、前先生は南窓は日射取得型を選ぶべしと書いておられます。
YKKさんの自己適合宣言書の窓の性能データーの表を見ると、YKK APW430トリプル LOWガラス日射遮蔽型ブルーガラスですと、取得率は21%、日射取得型ニュートラルガラスだと40%です。
又、前先生の本では窓のガラスと、フレーム枠の枠率が同じ窓面積で比較すると引き違窓の枠の割合が多く,FIX窓は枠率が小さいので冬場の太陽の暖かい恵みを取り入れるには有利と言われています。
無暖房住宅など超高性能住宅では特にこの窓の選択が必要かがよくわかります。
日頃北陸3県仕事で飛んで回っている自分にとって、正月休みに、静かに本を読み直すと再度勉強になりました。