福井県越前市で気密測定 2024/07/05

稜です。

2024年7月5日は福井県越前市で

㈱ケーシュウ・ワークスさまの

現場の気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根の断熱はサーマックス。

さらに下からウレタンを吹き付けた

付加断熱仕様となっています。

 

単純に断熱力が上がる点に加え、

気密を取りやすくなるという大きな

メリットがあります。

壁の断熱材はグラスウール。

気密シート貼りの仕様です。

サッシはYKK APW330。

樹脂ペアガラスです。

チェックしていきます。

 

サッシ周りはコーキングで

気密処理されていますね。

床の合板のジョイント部分を見ると、

間に出来た隙間がコーキングで

埋められていました。

 

室内側に貼ったシートで

気密を取っている現場では、

床まで下ろしたシートの端に

テープを貼って処理をしますので、

床の合板に隙間があれば必然的に

漏気が発生します。

 

ですので、このように合板同士の

間に出来た隙間を埋めておくのは、

有効的な処理という訳ですね。

現場は床断熱となっています。

柱周りには丁寧にコーキングが

入っていました。

こちらも同様にコーキングで

気密処理されているのですが、

先程の柱周りとは違う点があります。

 

それは外周部に位置するという点。

故に壁の気密シートが下りてきていますが

ここで要注意なポイントがひとつ。

それは赤丸の付いた箇所の事です。

 

テープが隅の所までギリギリ

かかっておらず、

僅かではありますが隙間が

出来てしまっているという訳です。

こちらは追加でテープを貼って

隅に出来た隙間をしっかりと塞ぎました。

 

こんな小さな隙間まで気にしていたら

キリがないと皆さんから言われそうですが、

目に付いた隙間は無視しない方が良いです。

 

確かに僅かではありますが、

少なからず内と外の空気が出入りしますよね。

そうすれば湿気も移動しますし

温度差も発生しかねません。

 

問題視するほどの隙間ではないにしろ、

見つけたからには埋めておくべきです。

絶対に損はありませんので。

玄関土間の気密パッキンです。

ジョイント部分から漏気がありました。

あの大きさの隙間がある訳では無くて、

実際は奥の方のジョイント部分に出来た

少しの隙間が漏気の原因となっています。

 

気密パッキンといえど、

隙間が出来ないという訳ではないので

せめてジョイント部分だけでも

処理しておく方が良いと思います。

お風呂には既にユニットバスが

入っていましたので、

細部までちゃんとチェックする事は

出来なかったのですが、

排水管や給湯給水管の貫通部から

漏気が起きていました。

監督さんが頑張って隙間を埋めようと

試行錯誤されていましたが、

狭い上に漏気箇所を見る事すらできないので

ウレタンガンやコーキングガンを使っての

気密処理はほぼ不可能な状態です。

 

ですので、テープを使って何とか

気密処理しようと奮闘していましたが、

手探り状態なのでやはり難しいようです。

そこで以前別の現場でも使った

コーキングボム作戦を実行しました。

 

まずはこのようにテープを用意して…

その上にたっぷりとコーキングを乗せます。

コレを問題の箇所まで運んで塗りたくる

という作戦です。

 

この処理方法であれば、

狭い箇所でコーキングガンが

使えない状態であっても

問題なく隙間を埋められますし、

何より一度に多量のコーキングを

塗ることが出来ますので、

おおよその場所さえわかっていえば

目で見えなくても隙間を埋めやすいんです。

 

どんなもんだろうか…と、

問題の箇所に手を近づけてみたところ

ほとんど漏気が止まっていました。

 

普段指を使ってコーキング処理

されている方々からすれば、

(何がコーキングボムじゃ…)って

思われるかも知れませんが、

こういった目で見えない箇所では

効率的に隙間を埋められるのでおススメです。

何点か処理をしていましたが、

そろそろ測定を始めたいと思います。

気になる結果は…

C値=0.17cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

この結果に、

立ち合いされた監督さんは

納得されたご様子でした。

 

αA (家全体の隙間面積)は

かなり小さいので良いのですが、

延床面積が66.84m2 と小さ目な

家となっていますので、

C値が計算上の問題で大きくなってしまいます。

(C値=家全体の隙間面積÷家の延べ床面積)

 

ちょっと勿体ない気もしますが、

とても良い気密であることに

違いはありません。

 

これだけ良い気密であれば、

住まわれるお施主さまも暖かく

快適な暮らしが出来ますね。

気密測定

Posted by fok-rs