石川県金沢市で気密測定 2024/08/02
おはようございます
健太郎です。
8月2日は 石川県金沢市で
㈱安藤建築事務所さまの現場の
気密測定を行いました。
断熱材は 屋根、壁、床ともに
旭ファイバーグラスの
アクリアウールα(グラスウール)。
2階リビングの設計。
リビングは勾配天井の
梁見せ仕様。
室内側には 気密シートが
貼られていました。(ウルト製)
気密テープは 同メーカーの
ユラソールを採用。
天井と梁の取り合いは ユラソールで気密処理。
外からの伝い漏れを防ぐ処理になります。
梁の根元にネオマフォーム。
話を聞いたところ
以前までは ヒートブリッジ対策で
羽子板ボルトなどの金物に
ウレタンを吹いていた。
それならば ネオマフォームの端材を
使った方が楽だと、このスタイルになった模様。
なんだか新しい発想です。
剛床のジョイント
柱の立ち上がりは
ユラソールで気密処理。
サッシは YKKの APW430。
樹脂トリプルガラス。
サッシの取り合いも
ユラソールで気密処理。
ユニットバスの下は
基礎断熱仕様。
排水配管、給湯給水配管の
まわりもユラソール。
配管と配管の隙間は
ウレタンが充填されていました。
では 測定します。
気になる気密測定の結果は ...。
C値 = 0.084cm2/m2 の超々高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
この現場の改善作業は …
気密テープの貼り忘れの確認や
テープの浮きを押さえることがメインです。
おっと、テープの貼り忘れを
監督さんが発見。
幅10cmくらいでしょうか。
上からユラソールを貼って押さえました。
断熱材がパンパンに充填されていること
シートの重ね幅が広いこともあって
漏気はありませんでした。
おっと、こちらは天井の貼り忘れ部分。
こちらは 幅30cmくらいでしょうか。
シートの柄のためか
テープの貼り忘れがかなり
分かりづらいです。
こちらは材木を当てたのでしょうか。
少しシートに穴が開いていました。
穴の開いた部分は
大きめに気密テープを貼って
しっかり押さえました。
あとは気密テープの浮きを
1度押さえてから …
さらに上から気密テープを
貼っていきました。
それでは再測定します。
気になるC値改善後の結果は ...。
C値 = 0.084cm2/m2 の超々高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
測定結果に監督さんは
「n値のみ改善でしたか…」と
少し残念そうにされていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
6cm2 と変化なし。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.09 → 1.06 とほんの少しですが
隙間風が入り難い特性に改善。
私の体感では
気密は良くなっていたのですが
改善量が1cm2未満の場合は
残念ながらC値に反映されません。
それでも αA(家全体の隙間面積)が
6cm2(3×2cm)と C値 = 0.084cm2/m2 と
すばらしい気密スペック。
間違いなく暖かい家になることでしょう♪