富山県高岡市で気密測定 2024/08/23

稜です。

2024年8月23日は富山県高岡市で

㈱LINXさまの現場の気密測定を行いました。

中に上がります。

天井の断熱材はグラスウール。

 

天井の合板や梁などとの取り合いが

とても丁寧にコーキング処理されていますね。

 

関連する取り合いを全て処理してあるので、

空気の逃げ道を残してしまわないように

徹底的に潰そうとしているのが見て分かります。

壁の断熱材も同様にグラスウール。

充填前の状態となっています。

 

こちらも徹底的にコーキング処理が

施されていますね~。

ビスを打った箇所まで一つ残らず

気密処理してありますよ。

 

気密に対する想いの強さが

ヒシヒシと伝わってきます。

さらに外壁側の面材のジョイントと、

その上に施工した付加断熱のジョイントに

テープを貼って気密処理してあります。

 

先ほど確認した室内側の処理も合わせると、

内外で3重の気密処理が施されている

という事になりますね。

 

もはや意味が分からない領域まで

来てしまっております。

いやはや…どれだけ時間をかけているのか

考えるだけでも恐ろしいです。

こちらの現場は基礎断熱。

 

これまた何重にも気密処理を

施してあるとの事でして…

大工さん、本当にお疲れ様です。

 

それに断熱材のネオマフォームが

分厚いのなんのって。(100mm)

サッシはYKK APW430。

樹脂トリプルガラスです。

サッシ周りの気密処理です。

 

こちらもとても丁寧にテープと

コーキングで気密処理されています。

 

テープもビッチリクッキリと

綺麗に貼ってありますし、

コーキングに至っては綺麗なだけでなく

ビスの部分に塗って塞いであります。

徹底ぶりが凄すぎる…

PF管の貫通部や玄関土間周りも

コーキングで気密処理。

 

隙間を見逃しがちな配線配管の上部も

しっかりとコーキングが入っていますし、

よく見ると土台のボルトも塞いであります。

 

玄関土間に関しては、

断熱材と土間との取り合いから

漏気するケース(主に砕石部分からの伝い漏れ)

の対策として外周を潰してあります。

 

それに何と言っても、本当一つ一つの

処理が本当に丁寧で素晴らしいですよね。

分かりづらい資料で申し訳ないですが、

偏にコーキング処理といっても

打った後で上から押さえる(なぞる)か否かで

気密の取れ具合に違いが生まれます。

 

単純に残った隙間にまでコーキングが

押し込まれるので埋まりやすという点や、

接着面積が増えることによって

振動や経年劣化によって切れたり

接着面から剥離しにくくなるという点、

それに後工程の邪魔になりにくくなると

事もメリットとして挙げられます。

 

ここまでさも当然のようにピッチリ丁寧に

処理してあるコーキングを見ていましたが、

コレは気密を取る上でとても重要な工程なんです。

上の方で基礎断熱部分の処理を

ご紹介しましたが、

勿論換気システム用のダクト貫通部

などまでしっかりと気密処理が施されています。

そして、気密測定をする上では

基礎の貫通部はしっかりと塞いで

おく必要があります。

 

テープをビッチリ貼ってありますので

まず漏気を起こすことは無いでしょう。

 

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.051cm2/m2の

ウルトラ気密です。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

既に途轍もなく良い気密なのですが、

少しだけ C値改善作業(隙間埋め)

をしていきます。

 

先ほど玄関土間の気密処理を

チェックしましたが、

どうやら断熱材のジョイント部分から

伝い漏れが起きているようです。

 

あれだけ丁寧にやっていても

まだ漏気が起こりうるというのが

気密の怖いところですね。

まずはコーキングを打ってから…

ヘラで押さえる!

 

この工程、本当に大切です。

皆さんも是非やってみてね。(???)

 

それでは漏気も止まったところで

再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.038cm2/m2の

ウルトラ気密です!

表示は四捨五入により0.0cm2/m2!

 

αA (家全体の隙間面積)が
8cm2 → 6cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.26 → 1.01
となっています。

この結果に、

立ち合いされた社長は

満足されたご様子でした。

 

本当に素晴らしい気密ですね。

改善もちゃんと効果があったようで、

αA (家全体の隙間面積)と

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が

どちらもしっかり良くなっています。

 

これも社長や大工さんたちの

気密に対する強い想いと、

それを実現するために費やした

努力が大きかったからこそ、

こうして形となっているのでしょう。

 

とてもしっかり丁寧に処理してある分、

この良い気密もきっと長持ちするはず。

暖かく快適な環境が長く続く

素敵な家になるでしょうね。

気密測定

Posted by fok-rs