石川県金沢市で気密測定 2024/10/25
おはようございます
健太郎です。
10月25日は 石川県金沢市で
㈱安藤建築事務所さまの現場の
気密測定を行いました。
断熱材は 屋根、壁、床ともに
旭ファイバーグラスの
アクリアウールα(グラスウール)。
リビングは勾配天井で
吹き抜けがある設計。
室内側には 気密シートが
貼られていました。(ウルト製)
気密テープは 同メーカーの ユラソール。
天井と梁の取り合いは ユラソールで気密処理。
伝い漏れを防ぐ処理になります。
梁の根元にはネオマフォームが
貼り付けられています。
これは羽子板ボルトなど
金属金物をネオマフォームで覆った
ヒートブリッジ対策(結露防止)。
端材を使っているのでエコですね。
間柱の間に気流止めで
グラスウールが入っており
丁寧にユラソールで気密処理されてます。
剛床のジョイント部分
柱周りはユラソールで気密処理。
さらに柱の輪郭にコーキングが
入っていました。
ユニットバスの下は
基礎断熱仕様。
ユラソールで配管を気密処理し
配管同士の隙間には
コーキングが充填されてました。
それでは 測定します。
気になる気密測定の結果は ...。
C値 = 0.21cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
では、C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
玄関土間と室内の
間仕切りの窪みから
ぴゅーっと漏気を感じる。
漏気があった窪みを
塞き止めるにように
ユラソールを貼って
押さえました。
換気のスリーブから
漏気を感じる。
強力なテープでも浮くので
チェックは必須です。
追いテープを貼って
漏気を止めました。
右上のネオマフォームは
外気に面するエリア。
気密処理は悪くないのです。
ただ、梁と天井の取り合いに
伝い漏れを防ぐ気密処理が
もう少し長めにほしいところ。
微細な漏気を感じました。
ユラソールを追加で貼って
気密処理を延長しました。
細部に拘ると伝い漏れを出来るだけ
防ぐように気密処理したくなります。
最後はユニットバスの
配管まわり。
気密テープとコーキングで
ガチガチに施工されていたため
漏気しないと思っていたが… 漏気あり。
追いテープを貼って
漏気を止めました。
他の配管からも
漏気がありました。
見た目には完璧の気密処理でしたが
漏気があるとは…。
疑うことが必要ですね。
それでは再測定します。
気になるC値改善後の結果は ...。
C値 = 0.13cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
C値改善をがんばられた監督さんは
測定結果に ほっとされていました。
今回の改善により
αA(家全体の隙間面積)は
18cm2 → 11cm2 と
7cm2 の隙間を埋めました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.40 → 1.03 と隙間風が
入り難い特性に 超大幅で改善!!
今回は 見た目に騙されず
ちゃんとチェックするという
いい教訓になりました。
小一時間の作業でしたが
大きく改善出来て ホント良かった。
高性能グラスウールに包まれた
真冬でも暖かい家になると思います。