石川県金沢市で気密測定 2025/03/11

稜です。

2025年3月11日は石川県金沢市で

㈱ハザマ住建さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

 

壁の断熱材はセルロースファイバー。

充填する前の状態です。

 

なぜ充填する前の状態で

測定するかと言いますと、

壁の気密は面材と柱などの取り合いに

コーキングを打って確保している為、

もし何処かに隙間があっても

断熱材やシートで隠れていては

見つけられない上に直せないからです。

そして、外壁側でも面材のジョイントに

テープを貼って気密処理をしています。

内外二重の気密処理を施している訳ですね。

 

さらに付加断熱としてEPSを貼ってあります。

屋根の断熱はウレタン吹き付け

断熱となっています。

サッシはリクシルのEW。

ペアガラス仕様です。

チェックしていきます。

サッシ周りはコーキングを打って

気密処理してありました。

 

まぐさと柱の取り合いにテープを

貼っているのも良いですね。

前述した通り、壁の面材と柱などの

取り合いにコーキングを打ったり、

テープを貼るなどして気密処理しています。

 

火打ち梁の周りまで処理してある

現場なんて中々見られません。

 

取り合いという取り合いを

丁寧に処理してありますので

見ていて気持ちが良いですね。

スリーブ管の周りもしっかりと

気密処理してありました。

 

間柱に接していましたが、

取り合いに沿ってコーキングを

打っていましたので問題なし。

 

施工する方が気密の事を理解していないと

こういった処理にはなりません。

ホールダウン金物がウレタンで

ミッチリと覆われていますね。

 

現場は基礎断熱ですが、

たとえ基礎断熱の現場であっても

外周部に位置するホールダウン金物の

貫通部からは漏気する可能性があるので

処理しておきたいポイントですね。

 

床断熱の場合は、

全て確実に処理しておきましょう。

基礎断熱の現場では、

基礎を貫通している水抜き穴などを

しっかりと埋めておきましょう。

 

このように測定の前に埋めて

下さっていると助かります。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.14cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)

をしていきます。

 

勝手口から少し漏気があったので

監督さんが調整をして下さっています。

 

サッシ本来の性能を引き出すためにも

なるべく隙間が出来ないように

調整するのはとても大切です。

吹き抜け窓の周りだけ気密処理を

し損なっていたようでして、

監督さんがコーキングを打って

処理して下さっています。

 

場所が場所なだけに、

タイミングが合わなかったら

処理出来ないのは仕方がありません。

 

こうして処理出来ましたので、

万事OK、問題ナシです。

屋根の付近の木と木の取り合い。

ここに僅かにできた隙間から

漏気がありました。

単にこの木と木の取り合いが

そのまま外に通じているのか、

はたまた屋根から伝っているのか、

原因はよく分かりませんが

ウレタンを吹き付けて処理をします。

 

こういった予想も付かない箇所から

漏気が起こるのが気密の怖いところ。

こちらは玄関ポーチ上部で

一部オーバーハングしている

(乗っかっている)部分です。

 

ほとんど問題無かったのですが、

隅のところだけ漏気がありましたので

ウレタンを吹き付けて気密処理をしました。

 

下で気密処理してあるから大丈夫と

思ってしまうかもしれませんが、

入り口が何処か一つでも残っていれば

そこから伝い伝って出口まで移動するので

侮ってはいけません。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.083cm2/m2の

ウルトラ気密です。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
18cm2 → 10cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.31 → 1.01
となっています。

この結果に、

立ち合いされた監督さんは

納得されたご様子でした。

 

αA (家全体の隙間面積)は

8cm2 の改善となりましたね。

 

案外オーバーハングしている

部分からの漏気が多かったので、

それが効いてくれたのかも知れません。

 

それにしても、

n値 (隙間特性値 範囲1~2)まで

とても良い数値となっていますので

改善作業による効果が感じられますね。

 

これだけ素晴らしい気密であれば、

快適で暖かい家になりますね。

気密測定

Posted by fok-rs