石川県能美市で気密測定 2025/06/27
おはようございます
健太郎です。

6月27日は 石川県能美市で
㈱桐工房さまの現場の
気密測定を行いました。

断熱材は 天井・壁・床
共に ネオマフォーム。
パネル工法の現場です。
リビングは勾配天井の仕様。

柱間に納まるパネルの
取り合いには気密テープが
施工されていました。
家の外側でも同様に
気密テープが施工されてます。

床とパネルの取り合いは
コーキングが施工されてました。

天井のネオマフォームと梁の取り合いは
気密テープとコーキングにより気密施工。

もう見えませんが屋根側からは
気密テープが貼られています。

サッシは リクシルの EW。
樹脂トリプルガラス。

サッシ周りは コーキングで
気密施工。

床の気密は大引きと断熱材の
取り合いに気密テープ。
柱・筋交いまわりには
コーキングが入ってました。

それでは 測定します。
気になる気密測定の結果は ...。

C値 = 0.30cm2/m2 の超高気密でした。

では C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
まずは玄関まわり。
基礎と土台の間の
気密パッキンの小口から
漏気あり。

ウレタンをたっぷり
充填して漏気を止めました。

ここはユニットバスまわり。
断熱材と土台の取り合いをチェック。

ウレタンの気泡が見えますか?
漏気を感じたので上から
ウレタンを充填。
こんな箇所が何箇所か
ありました。

ユニットバス下の給湯・給水配管。
断熱材の切れ目から漏気あり。
ウレタンを入れて止めました。

パネルを貫通する
電線まわりはコーキングが
施工されていました。
電線まわりにコーキングの
施工が無い箇所あり。

この電線も同様。
コーキングを入れて
漏気を止めました。

これは換気のスリーブ(筒)。
スリーブと間柱の取り合いから漏気あり。
同様なケースが4カ所ほど
あったのでウレタンを充填。

入隅近くにウレタンが
吹かれた箇所は
ホールダウン金物です。

天井から伝い漏れがある感じ。
ウレタンの隙間から
漏れているようです。

こちらもホールダウン金物。
ウレタンの隙間から漏気あり。
漏気が止まるまで隙間に
ウレタンを充填しました。

漏気が1番多かったのは
勾配天井と壁の取り合い部分。

まず、取り合いに
気密テープを貼ってから …

ウレタンを充填して
漏気を止めていきました。
テープを貼らずに ウレタンを
充填すると ボタボタとウレタンが
落ちていく可能性があるので
注意が必要です。

ウレタンを吹いた後に
再度、気密テープを貼って
しっかり漏気を止めます。
パネル工法ではよくある
漏気箇所です。
高所であることと
隙間が大きいので施工が
なかなか大変です。

それでは再測定します。
気になるC値改善後の結果は ...。

C値 = 0.16cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

C値改善を頑張られた監督さんは
ほっとした表情で結果を
確認されたいました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
34cm2 → 19cm2 と
15cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.78 → 1.13 と隙間風が入り難い
特性に超大幅に改善。

n値は 隙間の質を表す値。
1に近いほど 隙間風が入り難く
2に近いほど 隙間風が入り易い
と言われています。
今回の現場は スタートが 1.78と
かなり隙間風が入り易かった。
結果的に 1.13 まで大幅に改善。
家は 知らないうちに
目に見えない隙間風を
入れながら生活しています。
これだけ改善すると断熱・空調も効きやすく
1年通じ 温度変化が少ない
快適な生活が出来ると思います。