石川県白山市で気密測定 2025/09/22

おはようございます
健太郎です。

9月22日は 石川県白山市で
㈱D-COLORSさまの現場の
気密測定を行いました。

「玄関ドアが片引きなんだよなぁ」と大工さん。

 

片引き戸の漏気が多かったら

目貼り有りと無しを

測定する話になりました。

天井・壁・床の断熱材は
ネオマフォーム。

パネル工法の現場です。

リビングは勾配天井の仕様。

開放的な大空間です。

パネルと柱の取り合いは

気密テープにより気密施工。

床とパネルの取り合いには

コーキングが打たれていました。

床の気密は剛床の

ジョイントに気密テープ。

柱周りや 気密が取り難い

箇所には コーキングが

入っていました。

サッシは YKKのAPW330。

樹脂ペアガラス。

サッシ周りは

コーキングにより

気密施工。

ここは玄関土間まわり。

 

基礎と土台の取り合いの

気密パッキンを覆うように

気密テープを施工。

剛床と土台の取り合いや

入隅部分には コーキングが

入っています。

玄関片引き戸は 想像どおり

漏気がかなり多かったため

目貼りすることに。

それでは測定します。

気になる気密測定の

結果はいかに ...。

C値 = 0.24cm2/m2 の超高気密でした。

 

表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

それでは C値改善(隙間埋め作業)を

開始します。

 

まずはユニットバスエリア。

配管貫通部から漏気あり。

漏気箇所にウレタンを

たっぷり充填しました。

レンジフードのスリーブ

まわりが怪しい。

ウレタンの施工が

薄いところから漏気あり。

 

漏れた箇所にウレタンを

しっかり充填しました。

玄関の配線貫通部に

気密処理の無い箇所あり。 

コーキングを充填しました。

こちらの電線貫通部に

ウレタンが吹いて

ありましたが漏気有り。

 

こちらも漏気部分に

コーキングを充填。

あとのC値改善は

屋根のネオマフォームの

取り合い部分。

見た目にはウレタンが

沿うように入ってます。

 

でもすごく近づくと

ウレタンに隙間が

あるのがわかります。

 

その部分から漏気してました。

こちらはネオマフォームを

支えるピン。

 

隙間が空いた箇所から

ピューっと漏気あり。

そんな漏気箇所に

追加でウレタンを充填。

兎に角、屋根面積が

かなり大きい現場なので

大工さん2人と私で …

施工箇所に手を当てて

漏気チェック。

漏れていたらウレタンを充填。

この作業をひたすら繰り返します。

ウレタンの施工が波打ったり

空いている箇所の漏気が多かった。

この改善作業を2時間は

やっていたと思います。

 

それでは再測定します。

気になるC値改善後の結果は ...。

C値 = 0.21cm2/m2 の超高気密でした。

 

表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

それでは 玄関片引き戸の

目貼りを外して再測定します。

 

その結果は …。

C値 = 0.31cm2/m2 の超高気密でした。

 

表示は四捨五入により0.3cm2/m2。

C値改善を頑張った大工さんは

「玄関片引き戸の隙間は 14cm2かぁ」と

少し驚いていました。

 

家の隙間面積を示す αAは

5cm2 が埋まって良くなっており

n値(隙間特性値 範囲1~2)は

1.38 → 1.29 と隙間風が入り難くなっています。

 

玄関片引き戸の目貼りを外すと

隙間量が 14cm2増え

n値も 1.29 → 1.74と隙間風が

入り易い結果に。

 

結果をまとめるとこんな感じ。

     C値  αA  n値

before  0.24 34cm2 1.38

after  0.21 29cm2 1.29

after 玄関戸目貼りなし

     0.31 43cm2 1.74

玄関片引き戸は 引渡し前に

調整してもらうことにしました。

 

玄関片引き戸は 使い勝手が

良いため とても人気があります。

ただ、気密に拘れる方は

開き戸をお勧めいたします。

気密測定

Posted by fok-rs