換気システムの流量調整 2025/10/28
稜です。

2025年10月28日は、
㈱コンセプト建築設計さまの現場の
換気システムの流量調整を実施しました。
LDKはダウンフロアや小上がりの
和室が印象的な広々とした空間です。
奥の和室や手前のペンダントライト
も相まって、和モダン寄りの雰囲気のある
空間デザインとなっていますね。

掃き出し窓は簾戸付き。
外からの視線を遮りつつ、
程よく光を取り込むことの出来る
素敵な設計となっていました。
それにしても和の雰囲気というか、
趣を感じられて良いですねぇ。

そして、簾戸を収納した状態では
満遍なく光を取り込むことができ、
室内を明るく照らしてくれます。
日中であれば照明無しでもこの明るさ。
雰囲気もガラリと変わって、
とても面白いです。

先ほどからチラチラと写っている
こちらの造り付けのテレビボード、
横長でとても使い勝手が良さそうです。
シンプルなデザインありながら
この凹凸感が空間にメリハリを
与えてくれていますし、
周りに合わせたナチュラルな色合いで
温かみがあるのが良いですね。


和室はアーチ状の垂れ壁が印象的。
アーチの部分の丸みが柔らかみを
感じさせるので和みますねぇ。
また天井と床の畳の色合いの
ギャップも見ていて飽きさせない
面白みがありますよね。

続いて、こちらはキッチン。
LDKとは壁で仕切られていますが。
見ての通り大きな窓口が付いているので
家族間のコミュニケーションも
円滑に取ることの出来る設計です。
この窓口からLDK側にいる人に
食器や料理を渡せば効率的、
わざわざ遠回りすることなく
スムーズに食事の準備が出来ます。
さらにテレビボードの位置までしっかり
見渡せるようになっていますので、
テレビを見ながら作業する事も可能です。
窓口がナチュラルな木の枠なのが
可愛らしくて良いですね。


食洗器はBOSCHのビルトイン。
大容量で一度にまとめて食器を
洗うことが出来て便利です。

後ろにはこれまた大容量の食器棚。
取っ手や木の質感が良いですねぇ。

こちらは洗面所ですね。
和モダンチックなLDKとは違い
かなり落ち着いた雰囲気の
ホテルライクなデザインですね。
間接照明によって照らされた
壁とタイル、そして迫力のある鏡。
とてもカッコ良くて最高です。

ご紹介が遅くなりましたが、
玄関も横長のFIX窓や間接照明が
素敵なデザインでした。
大きめの収納が二つも付いていて
便利なところも嬉しいですね。

二階に上がった先でパシャリ。
この落ち着いた雰囲気や
高窓から眺められる外の景色、
そこから差し込む光の加減が
とても良い感じでした。

そろそろ換気システムの
流量調整を始めましょうか。
こちらはマーベックスの
床下第一種換気システム『澄家』。
この澄家は本体内部に熱交換素子
というものが入っており、
これを通して給排気を行います。
家の中の汚れた空気を外へと
排出する際にこの熱交換素子を経由
するため熱交換素子が熱を保有します。
外の空気を家の中へと取り込む際にも
この熱交換素子を経由するため、
排気した空気の温度近づいた状態で
なおかつフィルターを通して綺麗にした
新鮮な空気を給気する事が出来ます。

さらにこちらの現場では
床下エアコンを採用しているため、
冬場はより暖かな状態で新鮮な
空気を取り込むことが出来ます。
基礎内で暖められた新鮮な空気は
床に取り付けられている給気口から
室内へと取り込む仕組みです。

しかし、排気量が少なかったり
排気のバランスが取れていない場合は、
効率良く新鮮な空気を取り込むことが
出来なくなってしまう可能性があります。
ですので、しっかりと排気できているか、
各部屋に必要な分の排気量があるかを
確認して必要があれば調整する訳です。
㈱コンセプト建築設計さまで
弊社が換気システムを納入させて
いただいている現場では全て、
この流量調整の作業を行っております。

うん、よく回っていますね。
人の手によって施工している以上、
綺麗にダクティング出来なかったりして
必要な排気量を満たさない場合もあるので、
これを調整によって改善する訳ですが…
問題なさそうで安心しました。

この調整に伺った時点で、
既に換気システムを運用していた為
排気口に少しだけ塵が付いています。
このままお施主様に引き渡し
するのは申し訳ないので、
調整の他に塵の清掃もしています。

塵といえばこちらも肝心です。
給気する空気は画像中央に写っている
長い棒のようなフィルターを通して
綺麗にした状態で室内へ取り込むのですが、
そのフィルターを守るネット(網)がありまして…
このネットに虫や塵が付きます。
先ほどの排気口と同様に、
既に虫や塵が付いていたので
手で払うなどして綺麗にしました。
綺麗な空気を取り込むためには
なるべくフィルターやネットも
綺麗にしておく事が重要ですので、
しっかりと確認&清掃します。

以上で換気システムの流量調整
と清掃作業は終了です。
(実際は画像の他にも色々と
時間をかけて作業しております。)
気密測定とは違い、
結果によって一喜一憂するようなもの
ではありませんので、ブログとしての
面白みは少し薄いかも知れませんが、
換気量の確認や調整というのも
快適な環境の家にするために
非常に重要な要素だという事を
知ってもらえると幸いです。
お施主様が快適に暮らせる
環境をつくるため、
これからも努めていきます。

