石川県かほく市内日角で気密測定 2021/06/15
おはようございます
健太郎です。
6月15日は 石川県かほく市内日角で
㈱安藤建築事務所さまの現場の
気密測定を行いました。
屋根の角度がすごい。
聞いたところ10寸勾配(傾斜45度)
のようです。
室内はきれいに清掃された
明るい室内。
安藤建築事務所さまが得意とする
勾配天井+吹き抜けの仕様ですが
いつもより屋根の角度を感じます。
それではチェックしていきます。
サッシはYKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。
サッシ周りはユラソール(高性能気密テープ)
により気密処理。
断熱材は旭ファイバーグラスの
高性能グラスウール アクリアα36kg 。
そのグラスウールを
タイベックスマート(気密シート)内に
充填しユラソールで気密処理。
床の剛床のジョイント部、
柱の立ち上がりもユラソール。
ユニットバス周りも
ユラソールで気密処理。
玄関まわりの基礎と土台、
スタイロフォームの取り合いを
ユラソールで気密処理。
2階の床と梁の取り合い部分
もユラソール。
何度も登場するユラソールですが
メッシュ入りの柔軟性のある
気密テープです。
見えますか…
のりみたいなモノがはみ出してます。
このテープは 剥離紙を取って施工すると
数時間後に化学反応を起こし?
強力な粘着性のある物質が出てきます。
大工さんによっては仕上げに
このはみだした粘着が邪魔だという声も聴きますが
こいつがこのテープの接着力の秘密です。
さて、気になる気密測定の
結果はいかに...。
C値 = 0.065cm2/m2 のウルトラ気密(0.1cm2/m2以下)でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
とにかくテープの浮きを押さえること
が大切です。
見えますがテープの浮きが…。
超強力なユラソールであっても
完ぺきではなく、シートにしわがあったり
押さえが弱かったりすると浮きやすいです.。
そんな個所を
手さぐりで地味に
浮きを潰していきます。
安藤建築事務所さまでは
タッカーの針の上にも
気密テープを貼っているのですが
たまに貼り忘れもあります。
今回は3カ所くらい見つけましたが
数千箇所もタッカーを打って
3カ所の貼り忘れはすごいです。
さてさて、C値改善後の
測定結果はいかに...。
C値 = 0.054cm2/m2 のウルトラ気密(0.1cm2/m2以下)でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
C値改善をがんばった設計士さんは
とても喜び結果を撮影されていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
7cm2 → 6cm2 と
1cm2 改善しました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.11 → 1.09 と改善。
「たかが1cm2 じゃん」と言われる方が
いるかもしれませんが、高いレベルからの
改善は相当難しいです。
また、このC値改善が気密の
経年劣化を緩やかにすると信じ、
毎回本気で取り組んでいます(^^♪