未知の里山集落歩き、上徳山、舘町
このところ、山登りから里山集落歩きをしています。
この日は石川県能美市の里山集落、上徳山町からスタートしました。
事前に地図に歩く道のりをマーカーで色を付け、上徳山から山越えし金剛寺町に降り、もう一度山越えして鍋谷町まで歩く計画です。
上徳山の家々の庭の花が見ごろでした。
神社前を通り、堰堤の池の手前まで歩くと、右に山越えするはずの道がなんとないのです。
地図では点々の道の印がある場所はかすかに道のように見えますが、もうヤブで歩くのは無理です。仕方なく元の集落に戻りました。
途中、猪か、熊の捕獲器の近くには美しい花が咲いていました。
丁度畑仕事をしている男の人がおり、
「この先は行き止まりだったやろ。道がないよ。あんた何処へ行くつもりなんかね?」
「山越えして金剛寺町へ行きたいんです。」
「へええ!金剛寺か、そしたら引き返して、虚空蔵山の山道しかないな。この辺は熊に逢うかもしれ んから、注意して歩かないといけんぞ!」
仕方なく、上徳山から今度は虚空蔵山経由歩きに変更し歩くと、ほとんど歩く人はいないのか登山道は草ボウボウです。
やっと登山道らしい道を登り、分岐点からは見晴らしがよくなりました。
金剛寺町の方面に下山すると、突然、道が赤茶けた林道開発工事中の道に出ました。
おそらく伐採した材木を運ぶための道のようです。
その道をどんどん下りると、のどかな田んぼが広がり、たわわになっている栗の実、季節は確実に秋に向かっていますね。
広い道路には舘町の標識がありました。金剛寺町の手前の町です。
当初のまた山越えしての鍋谷町を諦め、道路歩きして元の上徳山町まで歩きます。
道路の歩道に垂れ下がった葉っぱのつるの先には可愛い葛(クズ)の花が咲いていました。
花の匂いを嗅ぐと、ほのかないい匂いです。
上徳山にとめてた車に戻り時計を見ると2時間半の歩きでした。
のどかな里山集落の自然と、里山の開発の現状をかいま見る歩きでした。