富山県下新川郡朝日町で気密測定

稜です。

6月27日は富山県下新川郡朝日町で
㈱ジュープラスさまの現場の
気密測定を行いました。

外壁側からチラッと見える
この黒色のシート。
WURTH製の透湿防水シートです。
お家を快適で長持ちさせるために、
高耐久で機能性の良い
このシートを使っているそうです。

中に上がります。

壁の断熱材は、
セルロースファイバー。
調湿性のあるシートが
貼ってあります。

屋根は、
ボード状断熱材の
フェノバボード。
取り合いをとても丁寧に
コーキングやテープで
気密処理してありますね。

サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスです。

チェックしていきます。
サッシ周りはテープで
気密処理されています。
角にコーキングを打っているのは、
テープが浮かないように
対策してあるようですね。

桁や梁などの取り合い。
シートをテープで留めた後で、
先程と同じようにコーキング
で浮き防止対策をしています。

配線や配管の貫通部。
コーキングで気密処理
してあります。

二階の床と胴差し、
梁との取り合いが気密処理
されていますね。
伝い漏れの対策として
素晴らしいです。

スリーブ管の貫通部も、
コーキングで気密処理。

こちらは基礎断熱の現場
ですので、
基礎周りをチェック。
一ヶ所だけ怪しい穴が
空いていました。

強粘着なテープを貼って
穴を塞ぎます。
テープであれば後で
簡単に剝がせますからね。

チェックが終わりましたので、
測定を始めます。
気になる結果は…

C値=0.067cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

サッシの上端の方からの
漏気がちょっと気になります。

引き違いのサッシは、
パッキンとパッキンの当たり方に
よって気密の取れ具合が
かなり変わってきます。

 

大きい掃き出し窓は
特に気密に影響しやすいです。
しっかりと閉め直して、
再度測定をしてみます。
結果は…

C値=0.050cm2/m2の
ウルトラ気密です。
 

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

αA (家全体の隙間面積)が
8cm2 → 6cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.29 → 1.10
となっています。

この結果に、
立ち合いされた監督さんは
満足しているご様子でした。

 

サッシの閉め直しだけで、
αA (家全体の隙間面積)が
2cm2も縮まり、
n値 (隙間特性値 範囲1~2)も
良くなっています。

 

改善したとは言えませんが、
どれだけ気密に影響しているのかは
理解して頂けたかと思います。

夏の現場はとっても暑い。
作業していると汗ダクダクで
クラクラすることもあります。

 

この現場では、
掃き出し窓にクーラーが
設置してありました。
測定中は窓を閉める必要が
ありますし、
風が数値に影響しますので
使うことは出来ませんが、
最初に室内が涼しくなっていると
嬉しくなりますね。

 

現場で働く方々は、
熱中症や脱水症状に
ならないように
お気を付けください。

気密測定

Posted by fok-rs