福井県福井市高屋町で気密測定 2022/07/15
おはようございます
健太郎です。
7月15日は 福井県福井市高屋町で
お施主さまの依頼により
気密測定を行いました。
いつもなら建てている
ビルダーさんを紹介しますが
ここはお施主さま自身で
建てられている現場です。
設計も管理も施工(一部)も お施主さま。
まさにプロ施主ですね。(建築関係の方)
柱は4寸の仕様。
耐震性を上げるため太い梁が多く
筋交いもしっかり入ってます。
大きなサッシが採用されてましたが
引き違いサッシは無し。
気密性を重んじたようです。
サッシはYKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。
サッシ周りはコーキングと
ユラソール(高性能気密テープ)に
より気密処理。
断熱材は 壁が30倍発泡の
硬質ウレタン。
屋根の断熱は100倍発泡の
ウレタン吹付の仕様。
メチャクチャ厚みがありそう。
これを見て何か
気付く方はマニアック。
床の断熱材はネオマフォーム。
大引き間に100ミリ。
その上に25ミリ敷いたのダブル。
大引きの木材熱狂を補った仕様です。
さて、気になる
気密測定の結果はいかに...。
C値 = 0.088cm2/m2 の超々高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
凄いですね。1回目で
0.1cm2/m2を切ってきました。
聞いた話では ウレタン吹付前に
面材の内外をダブルで気密処理
されているようです。(すごい)
それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
定番の玄関ドアの下端から
微細な漏気あり。
コーキングで埋めました。
「気密パッキンを信じるな…。」
それでコーキングを
入れてありましたが
コーキング切れで漏気あり。
こればっかりは気密測定器で
減圧しないと分からない。
ここにもコーキングを入れました。
これまた定番の
柱と床の取り合い。
この取り合いは気密処理して
損はありません。
皆さんもぜひ。
同じように筋交いが入った
取り合いにもコーキング。
入隅は上から下まで
取り合いを気密処理して
おきましょう。
入隅をやったら
出隅もやりましょう。
小屋裏がめちゃ広い。
このような取り合いから
漏気あり。
人が考えているより 木材の裏側に
気道が出来ていることがあります。
ウレタンは万能ですが
完璧ではないので確認したい。
最後にサッシの
オペレータハンドルを回し
緩みがないか確認。
若干、緩みがあったような…。
それでは C値改善後の
測定結果はいかに...。
C値 = 0.055cm2/m2 の超々高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
C値改善を頑張られた
お施主さまはとても喜び
詳細結果を確認されていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
19cm2 → 12cm2 と
7cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.39 → 1.01 と ほぼ最高値に改善。
隙間風がめちゃくちゃ入りにくい家に
なったと思われます。
今回はプロ施主さまの現場の
気密測定でしたが
断熱性、気密性ともに超高次元。
絶対暖かい家にするぞと
こだわりがたくさん詰まった
家の気密測定でした(^^♪