石川県小松市で気密測定 2023/03/16
おはようございます
健太郎です。
3月16日は 石川県小松市で
㈱北製材所 ウィッシュホームさまの
現場の気密測定を行いました。
現場は2階リビングの設計。
壁の断熱材はセルロースファイバー。
断熱材充填前の測定になります。
サッシはYKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。
サッシ周りは
コーキングにより気密処理。
屋根の断熱材は
ウレタン吹付断熱。
壁のボードの気密処理を
チェックしていきます。
ボードのジョイント、
木材の取り合いは
コーキングで気密処理。
筋交いの取り合いなど
コーキングをかなり太く
入れてあり安心です。
コーキングは入れるだけでなく
押さえてナンボ。
施工箇所はすべて
押さえられていました。
隙間が大きい箇所や
ホールダウン金物まわりは
ウレタンで気密処理。
木材を固定する
ボルト、ナットの金物は
ヒートブリッジ対策で
ウレタンが吹かれていました。
結露防止のワザです。
それでは測定します。
気になる気密測定の
結果は ...。
C値 = 0.14cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
まずは玄関周り。
基礎と土台の取り合いから
漏気あり。
コーキングを入れて
しっかり押さえました。
玄関土間周りの断熱の
取り合いを攻めます。
断熱材と基礎の隙間に
コーキングを充填。
「ここは室内じゃん。漏れるの?」と
言われることが多い部分。
伝い漏れすることが多い箇所です。
外に出て給湯給水
配管周りをチェック。
防蟻ウレタンが配管周りに
吹かれていましたが少し甘い。
ここは基礎断熱なので
基礎を貫く穴は気密漏れに直結します。
配管周りをガチガチに攻めてもらいました。
最後は屋根のウレタン断熱周り。
火打ちに付近に隙間があり
漏気ありました。
隙間にウレタンを充填。
火打ちまわりは
漏れやすいので注意です。
電気配線回りから
微細な漏気あり。
どの断熱材もそうですが
配線回りは隙間を生み易く漏気しやすい。
ウレタンをしっかり充填して
もらいました。
ウレタン業者はウレタンを
吹いていけない場所をしっかり
養生してから吹いています。
この現場で言うと外壁面や間仕切り壁。
ウレタンを吹き終えてから
養生を撤去すると梁と断熱材の間に
隙間ができることがあります。
その隙間は伝い漏れするリスクがあるで
徹底してウレタンを充填してもらいました。
それでは再測定。
C値改善後の測定結果は...。
C値 = 0.096cm2/m2 の超々高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
測定に立ち合いされた
お施主さまはとても喜ばれていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
18cm2 → 12cm2 と
6cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.46 → 1.20 と隙間風が入り難い
特性に大きく改善。
屋根に時間をかけて
攻めた甲斐があった模様。
特にn値が 1.46 → 1.20 と
改善したのは大きい。
この値は隙間の質を表し
1に近いほど隙間風が入り難いと
言われています。
今回はn値を大きく改善した結果でした。
良かった良かった(^^♪