岐阜県大垣市で気密測定(完成) 2023/03/23
稜です。
3月23日は 岐阜県大垣市で
㈱渡辺建設 プラスホームさまの
現場の気密測定(完成)を行いました。
玄関ポーチのライト。
アンティーク調のデザインで
オシャレですね~。
LDKです。
現場にはまだライトの付いていない
箇所もあったのですが、
掃き出し窓から光が差し込んで
しっかりと明るい室内となっています。
キッチンはカウンターテーブルが
特徴的な素敵空間と
なっています。
他にもオシャレなデザインの
四つ口のガスコンロが
目を引きました。
平屋のお家ですが、
トイレは2つもあって
とても快適です。
手洗器の受け皿は
信楽焼の風情あるものと
なっています。
何度か見た事がありますが、
色やデザインが毎回違うので
とても面白くて好きです。
こちらの格子状のフタ。
気になるので外してみると…
中にはエアコンが隠れていました。
こちらの現場では、
床下エアコンのシステムを
採用しています。
冬にはこのエアコンを動かして、
基礎内で暖まった空気を
床に取り付けたガラリから
室内に向けて排出することで、
家全体を効率的に暖かくすることが出来ます。
さらに小屋裏にもエアコンを
設置しています。
こちらは暖房だけでなく、
冷房としての役割も担っています。
ふと、天井を見上げると
このような格子がありました。
これは小屋裏エアコン用の
リターン口です。
エアコンは排出した空気を
循環させて取り込む流れ、
つまりはリターンが必要になります。
先ほど床下エアコンを隠していたフタが
格子状になっていたのは、
同様にリターン口を設ける必要が
あったからなんですね。
換気システムの給気口の中に
風船が詰まっています。
え、なんで?と思うかもしれませんが、
実はこれ測定用の目張りなんです。
通常は養生テープ等で、
外部のフードを目張りして
測定したりするのですが、
完璧に隙間が塞がるかと言えば
そうではありません。
それに比べて風船は、
ダクトやスリーブ内で
ミッチリと形に沿って膨らんで
隙間を埋めてくれるので
より確実に気密を確保できます。
しかし注意として、
風船が内部で割れた際に
その破片が奥の方まで
飛んで行ってしまう可能性が
ありますので、
割れても問題無いような
壁付けの給排気口で
活用することをオススメします。
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.13cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2
既にとても良い気密なんですが、
色々と確認して回ってると
外側の配線引き込み口の
CD管がスポスポの状態に
なっているのを発見しました。
コーキングを使って、
キッチリ埋めてしまいましょう。
たった一ヶ所の穴埋めですが、
隙間は減っているはずです。
もう一度測定してみましょう。
結果はいかに…
C値=0.12cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
20cm2 → 19cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.33 → 1.28
となっています。
この結果に、
立会された社長は
満足されたご様子でした。
αA (家全体の隙間面積)は
1cm2 の改善でしたが、
完成の状態で改善できたこと
自体凄いことですし、
何より外気に通じるルートを
一つ潰すことが出来たのが
とても素晴らしい事だと思います。
この素敵な家で、
気密が良くて暖かい
快適な生活を送ることが出来る。
今回埋まった 1cm2 も、
間違いなくその『快適』に
繋がっているはずです。