福井県鯖江市で気密測定 2023/03/31

稜です。

3月31日は福井県鯖江市で

㈱ナチュレホームさまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

壁の断熱材は、
セルロースファイバー。
さらに外壁側に
ボード状断熱材を貼った
付加断熱仕様となっています。

天井の断熱材も
セルロースファイバーと
なっていますが、
こちらは充填前の状態ですね。

サッシはリクシルのEW。

樹脂サッシです。

チェックしていきます。

サッシ周りは、

テープで気密処理されています。

浮き防止の対策として、

コーキングが打ってありますね。

素晴らしい処理だと思います。

現場は床断熱。

一階床の合板のジョイントが

テープで気密処理してありますね。

床断熱の現場では、

床の取り合いの気密処理は

必ずしましょう。

お風呂周りの気密処理。

断熱材の取り合いや

配管の貫通部が、

丁寧にコーキングで

処理されています。

床の配管貫通部。

こちらも同様に、

コーキングで処理されています。

二階天井の配線貫通部と

柱の取り合いの処理。

こちらも丁寧な処理ですが、

何より配線同士の間隔を

開けて処理してあるのが

とても素晴らしい。

 

配線配管が束なった状態で

気密処理されていると、

その束なった中心に隙間が

出来てしまいがちですので、

気密の事を考えるのであれば

このような処理が適切です。

一階天井と胴差し、梁の取り合い。

太いコーキングが入っていますね。

伝い漏れを起こしやすい箇所なので、

いつも気密処理をオススメ

したりしていますが、

気密シート貼りの現場では

特に大切な処理ですね。

気密シート貼りの現場は、

シートを床までおろして

L字に曲げてテープを貼る。

こういった処理がかなり多いと思います。

 

しかし、床にシートが

かかっている以上、

先ほどの一階天井の取り合いに

ほぼ間違いなく伝い漏れを起こします。

 

あれだけ太いコーキング処理が

されている上に、

二階床の外周部にもテープを貼って

気密処理してあるので、

空気の通り道がしっかり潰れていますね。

本当に素晴らしいです。

さて、それでは測定を…と

測定器で減圧してみると

何かがおかしい。

普段のナチュレホームさまでは

考えられないほどの

漏気があるようです。

 

原因を探してみると、

ラッチタイプの滑り出し窓

からの漏気だと判明しました。

引き違い窓等と比較すると、

基本的にラッチタイプの

滑り出し窓は漏気しづらい

部類なのですが…

 

レバーを手で引っ張ってみると、

ガタガタとかなり緩いよう。

これは良くないですね…。

緩くならないように

大工さんに頑張って

サッシの調整をして頂きました。

 

調整がきつ過ぎると

普段使うのに不自由ですが、

今回のはあまりにゆるゆるだったので

隙間風が入らない程度に

キチっと調整しました。

 

サッシ屋さんにも

ちゃんと確認してもらいたいところですね。

気を取り直しまして、

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.060cm2/m2の

ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

既にとても素晴らしい

気密なのですが、

C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。

 

坂井社長が何かを発見。

どうやらシートに破れが

あったようですね。

胴縁で見えづらい上に

下の方だったので、

かなり探しづらい箇所だったのですが…

流石は坂井社長、

しっかり見ていますね。

 

テープを貼って気密処理をしました。

玄関付近の配線貫通部。

遠目だと特に問題無いように

見えたのですが、

よく見るとテープとテープの

間に隙間が残っていました。

これには大工さんも

イカンイカンと急いで

気密処理をして下さいました。

 

先ほどのシートの破れにしても

この隙間にしても、

こういったチェックする機会でもないと

中々見つけられませんよね。

 

大丈夫だと思っていても

案外思わぬミスがあるかも

知れませんので、

気密測定では施工の再確認する

機会もあるということを、

いろんな方に知って頂きたいです。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.052cm2/m2の

ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA(家全体の隙間面積)が
7cm2 → 6cm2

 

n値(隙間特性値 範囲1~2)が
1.08 → 1.03
となっています。

この結果に、

立会された坂井社長は

満足されたご様子でした。

 

今回、αA(家全体の隙間面積)は

1cm2 の改善という

結果となりました。

たとえ 1cm2 でも、

このレベルの良い気密の

1cm2 はとても価値が有ると思います。

 

とても丁寧な処理が

施されていますので、

1つ隙間を見つけるだけでも

一苦労です。

 

素晴らしい気密。

快適な暖かな暮らしを

送ることが出来る

家になるでしょうね。

気密測定

Posted by fok-rs