石川県かほく市で気密測定 2023/06/08
稜です。
2023年6月8日は石川県かほく市で
㈱アーツデザインさまの現場の
気密測定を行いました。
アーツデザインさまの現場では、
デュポン製の透湿・防水シート、
『ウェザーメイト・プラス』が
使用されています。
外壁を水色のシートで
覆っていますので、
他の現場と比べるとかなり目立つ
外観となっています。
目立つという事は、
人の目に留まりやすく、
印象を記憶に残しやすいという事。
そこから興味を持ってくれる
人達がいる可能性を考えると、
性能だけでなく、宣伝にもなるダブル効果。
とても良いメリットだと思いました。
それでは、中に上がります。
現場は太田木材さんの
テクノウォールを使用した
パネル工法です。
屋根と壁の断熱材は、
共にネオマフォームと
なっています。
サッシはYKK APW430。
樹脂サッシですね。
サッシ周りは、ウレタンで
気密処理されています。
現場は床断熱です。
床を貫通している配管などの周りは
気密処理する必要があります。
丁寧にコーキングで
処理されていますね。
壁の貫通部も同様に、
気密処理しなければなりません。
スリーブ管の貫通部は
ウレタンで気密処理
されているようですね。
梁の金物部分の隙間が
ウレタンで埋められていますね。
伝い漏れの対策として有効ですが、
熱橋(ヒートブリッジ)の対策ともなる
素晴らしい処理だと思います。
床の合板と柱の取り合いが
コーキングで気密処理
されていますね。
こちらも伝い漏れを起こしやすい
要注意箇所ですので、
気密処理することをおススメしたいです。
(掃き出し窓の付近などは特に注意です！)
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
C値＝0.32cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。
C値改善作業（隙間埋め）
をしていきます。
玄関付近をチェックします。
私たちが隙間探しをする際は、
指をセンサー代わりにして
風が出ているところが無いか
確認しています。
玄関ドアの下端から
漏気がありました。
こちら、気密測定の為に断熱材を詰めて
取り合いにウレタンを吹き付けて
気密を確保しています。
後で埋まる箇所ではありますが、
現時点の気密を正確に
測定するためにも、
しっかり漏気を止めましょう。
ウレタンで気密処理をしました。
エアコンの先行配管は
ウレタンで気密処理してあるのですが、
どうやら漏気があったようです。
漏気が無くなるまで確認しながら、
しっかりと気密処理をしました。
見た感じ問題無さそうだったのですが…
実際には隙間が存在することを
漏気が証明してくれます。
目で見ても不確かな隙間を
探し出すことが出来るのが、
気密測定をする際のメリットですね。
お風呂の配管貫通部です。
断熱材を貫通している箇所は
ウレタンで気密処理されているのですが、
手を伸ばして確認したところ
少し漏気を起こしていました。
今回は届く範囲だったので
気密処理する事が出来たのですが、
そうでない場合が結構あります。
工程の都合もありますので、
ユニットバスが測定前に
入ってしまうのは仕方がありませんが、
その場合は漏気のチェックや
改善処理が難しくなります。
ユニットバスを先に入れる場合は、
その付近の気密処理を
念入りにしておきたいですね。
最後は勾配天井の断熱材の
取り合いに出来ていたこの隙間。
手を近づけて確認をしてみると、
結構な漏気がありました。
ウレタンで隙間を埋めて
気密処理を行いました。
天井の下地がありますので、
とても動きづらい体勢に。
それでもしっかりと
処理を全うしようとする姿勢、
気密に対しての熱意が
伝わってきますよね。
それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…
C値＝0.19cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
αA （家全体の隙間面積）が
31cm2 → 18cm2
n値 （隙間特性値 範囲1～2）が
1.22 → 1.02
となっています。
この結果に、
立会された社長は
納得されたご様子でした。
改善前の数値と見比べると、
αA （家全体の隙間面積）も
n値 （隙間特性値 範囲1～2）も
しっかりと良くなっていますね。
先ほどの勾配天井の隙間を
ちゃんと埋めることが出来たのは、
とても大きいと思います。
気密への想いが齎した
素晴らしい結果。
暖かく、快適で素敵な
家となるでしょうね。