石川県かほく市で気密測定 2023/05/12

おはようございます
健太郎です。

5月12日は 石川県かほく市で
㈱コンセプト建築設計さまの
現場の気密測定を行いました。

掃き出し窓から光が

差し込む 明るい室内。

その掃き出し窓の上は

足場が組まれていますが

梁見せの吹き抜け空間です。

2階に上がると大きな

フィックス窓から眩しい光。

どの部屋も明るい。

 

サッシは YKKのAPW430。

樹脂トリプルガラス。

サッシ周りは 気密テープにより

気密処理されていました。

断熱材は屋根・壁ともに

アイシネンのウレタン吹付断熱。

 

屋根は深いところで

300ミリ以上の厚みがありそうです。

ボード(壁)を貼らない場所は

150ミリ以上吹かれた箇所も。

ここは1階の天井部分。

本来、梁が見えるところにも

天井に掛かるようにウレタンが

吹かれています。

これは木材熱橋(熱の橋渡し)の対策になります。

 

木材は見た目、温かみがありますが

断熱材に比べると熱を伝いやすい部分。

 

とくに冬は外気の冷たさを伝えます。

それを断熱材で覆うと冷たさを

伝え難くなるという話です。

外壁側には フェノバボードを

貼られた仕様。

断熱力を上げると共に

木材熱橋を抑えたカタチです。

この現場は 基礎断熱仕様。

基礎にはカネライトフォーム

90ミリが貼られていました。

ここは玄関土間まわり。

通常、このタイミングでは

土間の隅に貼られた断熱材が

見えるのが一般的。

 

この現場は断熱材が見えないくらいに

モルタルがきれいに施工されており

基礎の立ち上がりにはコーキングが

打たれていました。

それでは測定します。

気になる気密測定の結果は …。

 

C値 = 0.056cm2/m2 の超々高気密でした。

 

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

それではC値改善(隙間埋め作業)を

開始します。

私がよく気密処理する

床と柱の取り合いには

既にウレタンが充填されていました。

おっと、排水配管の目貼りに

甘い部分あり。

気密測定器で減圧すると

配管から漏気を感じました。

お風呂の上部にあった

CD管にも目貼りが甘い部分あり。

両方テープでしっかり目貼り。

ここは下屋に掛かる梁部分。

梁の下端(金物で固定する部分)

から漏気あり。

ウレタンを充填しました。

ここは下屋の立ち上がり部分。

面材の下端から少し伝い漏れあり。

下端からの漏気を止めるように

ウレタンを充填しました。

 

それでは再測定します。

気になるC値改善後の

結果はいかに ...。

でました。
C値 = 0.0cm2/m2 !!! (0.05cm2/m2未満)
 
正確には…
C値 = 0.035cm2/m2 の超々高気密でした。

測定に立ち合いされたお施主さま

夫婦はとても喜ばれていました。

 

今回のC値改善(目貼り強化含む)より

αA(家全体の隙間面積)は

8cm2 → 5cm2 と 3cm2の

隙間が埋まりました。

 

n値(隙間特性値 範囲1~2)は

1.41 → 1.10 と隙間風が入り難い

特性に大きく改善。

断熱材が 雲海のように吹かれた現場。

C値 も n値も改善し、真冬でも

暖かく快適に過ごせると思います(^^♪

気密測定

Posted by fok-rs