富山県高岡市で気密測定 2023/07/27
稜です。
2023年7月27日は富山県高岡市で
㈱建匠さまの現場の
気密測定を行いました。
中に上がります。
二階に上がってみると、
大きな吹き抜けが目立つ。
掃き出し窓から光を取り込んで
開放的な空間を明るく
照らしてくれていました。
屋根・壁の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。
サッシはリクシルのサーモスⅡH。
アルミ樹脂複合サッシですね。
チェックしていきます。
サッシ周りはコーキングで
気密処理が施されています。
透明で見えづらいですが、
間柱とまぐさの取り合いなども
しっかりと気密処理されていますね。
とても丁寧な処理です。
現場は床断熱です。
床の合板のジョイント部分が
テープで気密処理されていました。
WURTH製の『ユラソール』という、
粘着性の高いテープを
使用されているようですね。
柱の根元がコーキングで
処理されていますね。
ちゃんと外周部まで処理して
あるのは素晴らしいですね。
床の配管貫通部もしっかりと
気密処理してありますね。
配管の周りを埋める際には、
多少太めにコーキングを
打っておいた方が安心できますね。
薄っすら打ってあるだけだと、
衝撃や経年劣化ですぐに切れて
隙間が出来てしまいますので
気を付けたいです。
外側からCD管を見ると、
穴がコーキングで埋められていました。
中間気密測定の際には、
基本テープで見張りしているので
気にならないのですが、
後から目張りのテープを剝がして
そのままスカスカの状態で
隠れてしまうと思うと怖いですよね。
ですので、もう配線が済んだ
CD管などに関しては、
このようにコーキングや粘土を
使って予め埋めておくと
安心できると思います。
柱の取り合いを見ると、
こちらもコーキングで
気密処理されていました。
色んな箇所までビッシリと
気密処理されています。
木と木の取り合いは、
伝い漏れを起こしてしまう
場合もありますので、
その対策になりますね。
二階の床(合板)と胴差しや梁との
取り合い部分がコーキングで
気密処理されています。
気密ラインにもよりますが、
こちらも伝い漏れを起こしやすい
箇所となっていますので、
要注意ポイントです。
少し見づらいと思いますが、
こちらは二階の床と柱の取り合い。
先ほど、一階の天井の外周部が
気密処理されているのを確認しましたが、
こちらの上側も気密処理しない事には
結局逃げてしまいますよね。
ですので、ここの場合は
上下のどちらも塞ぐ必要があります。
気密を確保する上では、
『逃げ道が残らないように処理をする』
コレがとっても大切なんですよね。
測定を始める前に少しだけ、
気密処理をしていきます。
勾配天井の吊木周り。
漏気の有無は確認していませんが、
少し隙間が出来ていて
怪しいと思いましたので、
ウレタンで気密処理をしました。
吊木の周りに隙間があって、
そこから漏気しているケースは
割とある事ですので、
怪しいと思った場合は
とりあえず埋めておくと
良いかも知れませんね。
玄関ドアのサッシ枠の取り合い。
手を近づけて確認してみると、
少し漏気を起こしていました。
元からコーキングで気密処理
はしてあったのですが、
少しだけ切れてしまって
漏気してしまったようですね。
上からコーキングを打ち直して
漏気をバッチリ止めました。
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.18cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
この結果に、
立ち合いされた監督さんは
納得されていました。
現場には引き違い窓が
いくつかありましたので、
それでこれの気密というのは
素晴らしいと思いますね。
細かなところまで丁寧に
気密処理してあるからこそ、
出せる気密なんでしょうね。
準備と改善作業だけでも、
汗があふれ出てくるこの季節。
現場で働く方々は、
しっかりと水分補給をして
熱中症に気を付けてくださいね。