石川県金沢市で気密測定 2023/07/31

稜です。

2023年7月31日は石川県金沢市で

takeあーと さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根はウレタン吹き付け断熱

となっています。

壁の断熱材はグラスウールで

外側に付加断熱としてEPSが

施工されているようなのですが、

気密シートのジョイントを確認してみると、

まだテープを貼っていない

箇所がチラホラと見受けられます。

どうやら、面材と柱などとの

取り合いをコーキングで

気密処理してあるようです。

 

さらに、外側から面材の取り合いに

テープを貼っているとのこと。

内外ダブルの気密処理を

されているのですね。

 

とても手間と時間がかかりますが、

片側だけ気密処理している場合よりも

流石に気密が良くなるはずです。

気密に対する想いと熱意が無ければ

ここまでの事は中々出来ませんよね。

サッシはYKK APW330。

樹脂ペアガラスです。

チェックしていきます。

 

サッシ周りはコーキングで

気密処理してあるみたいですね。

玄関土間の土台と基礎の間の

パッキンの取り合いは、

コーキングで気密処理

されていました。

 

その下の断熱材の取り合いは

テープで気密処理してありますね。

 

WURTH製のユラソールという

粘着性の高いテープが

使用されています。

 

通常のテープでは、

土間のモルタルに貼った場合

直ぐに剥がれてしまう可能性があります。

ですので、粘着性の高いテープを

使用しているのは、

正解だと思いますね。

二階の床(合板)と桁や胴差し

の取り合い部分を見ると、

コーキングが入っていました。

 

気密ラインにもよるのですが、

外周部や下屋付近から伝い漏れを

起こしてしまう可能性がある為、

このような処理が施されているのですね。

お風呂はネオマボードで囲って、

取り合いをウレタンで

気密処理してあるみたいですね。

現場は基礎断熱です。

 

基礎を貫通している配管の周りは

しっかりと埋めておく必要があります。

こちらはウレタンで気密処理

してありますね。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.13cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。

 

2本のPF管。

外側の方でテープを貼って

目張りしていたのですが、

束ねて纏まっていたので

少し不安に思っていた箇所。

 

手を近づけて確認してみると、

漏気を起こしてしまっていました。

室内側からもテープを貼って

漏気を止めました。

 

CD管やPF管が束なっている箇所は

管と管の間に隙間が出来やすいので

注意しなければなりませんね。

 

それと、今回に関しては

最初から室内側から目張りしておけば

問題なかったでしょうし、

臨機応変に対応するのが大切ですね。

以後、気を付けます。

玄関土間の土台の付近から

少しだけ漏気がありました。

 

どうやら、木と木のジョイントに

薄っすらと出来た隙間から

伝い漏れが起きているようですね。

コーキングを打ち込んでから

上から指でなぞる事で、

隙間をミッチリと埋めました。

 

コーキングで隙間を埋める際は

指やヘラなどでなぞる事で、

隙間をより効率良く埋められますので

おススメしたいですね。

屋根のウレタンをチェックしていると、

なんだか怪しい隙間が…

 

確認してみると漏気を

起こしていました。

ウレタンガンのノズルを

隙間に突っ込んで、

しっかりと気密処理をしました。

 

こういった隙間は、

経年劣化や衝撃による剥離の事を考慮すると、

表面を埋めるだけではなく、

中に出来た空洞までしっかり

埋めておくのが良いと思いますね。

断熱面においても有効ですので。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.11cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
16cm2 → 13cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.32 → 1.20
となっています。

既に素晴らしい数値なのですが、

掃き出し窓の漏気をチェックしてみると、

ちょっと気になる漏れ具合でした。

この掃き出し窓がどの程度

気密に影響しているのか確認するために、

目張りをして一度測定することになりました。

 

折角丁寧に気密施工をしても

掃き出し窓で気密が落ちていたら

takeあーとさまも大工さんも

悔しいでしょうし、

検証するのは大切なことだと思います。

 

非公式の数値となりますが、

測定をしてみます。

結果は…

C値=0.086cm2/m2の

ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
13cm2 → 10cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.20 → 1.12
となっています。

この結果に、

立会された takeあーとの方々は

納得されたご様子でした。

 

掃き出し窓を目張りしたことによって、

αA (家全体の隙間面積)が

3cm2 縮まったようですね。

 

たった 3cm2か…と思う方も

いるかもしれませんが、

隙間を作らないように意識して、

この丁寧な施工によって生まれた

13cm2 という、とても良い数値。

 

その 13cm2 のうちの 3cm2 と考えると

気密への影響が如何程か

少しは伝わるかと思います。

 

何はともあれ、素晴らしい結果。

暖かく、快適な家となりそうですね。

気密測定

Posted by fok-rs