福井県坂井市で気密測定 2023/07/28

稜です。

2023年7月28日は福井県坂井市で

㈱中広地所さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

現場はパネル工法。

 

天井と壁の断熱材は、

ネオマフォームとなっています。

さらに、天井にはウレタンが

吹き付けられています。

 

気密が確保しやすい上に、

断熱的にもプラスに働きますので

一石二鳥ですね。

サッシはYKK APW330。

樹脂ペアガラスとなっています。

チェックしていきます。

 

サッシ周りの気密処理は、

コーキングで行われています。

パネルの取り合いを見てみると、

丁寧にコーキングで気密処理

されていました。

 

空気の逃げ道を残さないように

柱やまぐさ等のジョイント部まで

しっかりと処理してありますね。

素晴らしいです。

一階と二階の外周部。

床と柱とパネルの取り合いが

コーキングで気密処理

されていますね。

 

気密ラインをどこにしているか

にもよるのですが、

伝い漏れを起こしてしまいがちな

箇所ですので要注意です。

こちらはホールダウン金物です。

ウレタンで全体が覆われていますね。

 

この場合、気密だけでなく

熱橋の対策にもなりますので

とても良い処理だと思います。

玄関ドア横の配線貫通部、

丁寧にコーキングで気密処理

してありますね。

 

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.12cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。

 

(ピンボケでスミマセン…)

一階の天井の外周部。

 

隅の部分などを見ると、

こんな感じで隙間(切り欠き)が

空いているのですが、

ここから漏気が起きていました。

先ほどご紹介しましたが、

二階の床外周部は上側で

気密処理されています。

 

上側が塞がっている為、

下側のこの隙間が逃げ道となって

余計に漏気しているというわけです。

 

ですので、気密処理を行う際は

その箇所一点だけでなく、

関連する箇所から伝い漏れを

起こさせないように、

徹底的に逃げ道を塞ぐことが

とても大切なんですよね。

こちらのパネルと桁の取り合い付近。

 

一見問題なさそうに見えるのですが、

漏気が起きていました。

何故なんでしょうか…?

角度を変えて見てみると、

このパネルと桁の向こう側が

下屋となっているのが分かります。

 

この場合、気密ラインの高さ(位置)

の問題で漏気が起きてしまって

いたという事になります。

コレが意外に判断しづらく、

反対側も室内に通じているだろうから

ここは気密処理しなくても

大丈夫だろう。という勘違いを

してしまうケースが割とあります。

 

漏気を起こしていた箇所を

しっかりとコーキングで

気密処理しました。

これで大丈夫ですね。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.10cm2/m2の超高気密です。

 

αA (家全体の隙間面積)が
15cm2 → 12cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.26 → 1.20
となっています。

この結果に、

立ち合いされた監督さんは

納得されたご様子でした。

 

気密ラインや関連する隙間を

意識しながら気密処理するのは

大変だと思うのですが、

繰り返して慣れてしまえば

良い気密を出しやすくなると思います。

 

㈱中広地所さまの場合は

最初からとても良い気密ですので、

さらに気密が良くなると思うと

素晴らしい事ですよね。

気密測定

Posted by fok-rs