石川県能美市で気密測定 2023/09/14

稜です。

2023年9月14日は石川県能美市で

㈱アソビエさまの現場の

気密測定を行いました。

どうやらこちらの現場、

店舗兼用住宅をなっている

みたいですね。

 

大きなFIX窓が2枚並んでいます。

一体何のお店なんですかね。

中に上がります。

屋根・壁の断熱は、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

サッシはリクシルのTW。

アルミ樹脂複合のトリプルガラスです。

チェックしていきます。

 

サッシ周りはコーキングと

ウレタンで気密処理してありますね。

そしてさらに、

こちらのシーリングテープが

使用されているそうです。

 
強力な粘着性の『ユラソール』と
同じメーカーのWURTHの製品ですね。

大して厚みが無さそうに見えますが、

剥がしてからしばらく時間が経つと
空気中の水分と反応して
テープが元の厚みの何倍にも
膨張するのが特徴のテープですね。

 

サッシと枠の間に密着してから
水分と反応することで、
段々と膨張してミチミチと
隙間を埋めてくれるようです。

 

しかし、これだけでは安心

しきれないとの事で、

ウレタンやコーキングも

使って気密処理しているそうです。

 

こういった処理のひとつでも、

気密に対する想いが感じられますね。

現場は基礎断熱となっています。

 

基礎断熱の現場では、

基礎を貫通している配管の周りなどは

必ず埋めなければなりません。

 

こちらの配管貫通部。

室内側から気密処理してある

とのことなのですが…

思い切って外側からも

気密処理してしまいましょう。

 

基礎内にボード状断熱材を

施工してある場合は、

配管貫通部を入り口にして

そのボード状断熱材と基礎の隙間を

伝って漏気を起こしてしまう

可能性があるんですよね…。

(処理方法などにもよります。)

 

しかし、このように

外側から隙間を埋めるとなれば

その心配もいりませんので、

不安要素を一つ潰すことが出来ます。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.35cm2/m2の高気密です。

表示は四捨五入により0.4cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)を

していきます。

 

玄関上部。

このようにウレタンを吹き付けた

三角形の箇所があったのですが…

 

ウレタンの吹き付け具合が

怪しいと思いましたので、

手を近づけて確認してみると

漏気を起こしていました。

さらにウレタンを吹き付けて

気密処理を行いました。

 

吹きづらい箇所ではありますが、

だからこそ丁寧に、見逃しの無いように、

確認しながら吹き付けるのが

大切なのだと思います。

二階屋根のウレタンをチェック。

こんな感じに怪しい穴ぼこが

チラホラと見受けられます。

何か所かありましたので、

ウレタンガンを隙間に突っ込んで

奥までウレタンを吹き付けました。

 

隙間の表面だけではなく、

奥の方からウレタンを詰め込むことで、

より確実に、効率良く隙間を

埋めることが出来ます。

 

測定器などで減圧した状態でなければ

漏気しているかどうかの

判別は出来ませんが、

漏気の有無に関わらず、

怪しいと思った隙間があれば

埋めてしまうのも、

ひとつの手だと思いますね。

 

実際、大きな隙間が空いていたら

その分断熱材が欠陥しているわけですし、

それを補うという意味でも

埋めておくのは良いことだと思います。

配線の貫通部です。

貫通部の向こう側も室内であれば

気密的には問題ありませんが、

気密ラインを破っている以上、

隙間が出来れば塞がなければなりません。

計二か所ありましたので、

漏気が無くなるのを確認しながら

しっかりと気密処理をしました。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.23cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
45cm2 → 30cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.25 → 1.23
となっています。

この結果に、

立会された監督さんは

満足されたご様子でした。

 

今回、αA (家全体の隙間面積)は

15cm2 の改善となったようです。

しっかりと隙間が埋まって、

さらに気密が良くなりましたね。

 

㈱アソビエさまの素敵なデザインで、

その上気密が良くて、暖かい。

とても快適な環境となるでしょうね。

気密測定

Posted by fok-rs