石川県金沢市で気密測定 2023/10/13
稜です。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-07-14-640x480.jpg)
2023年10月13日は石川県金沢市で
ほそ川建設㈱さまの現場の
気密測定を行いました。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-08-49-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-37-11-640x480.jpg)
中に上がります。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-46-08-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-39-12-640x480.jpg)
屋根・壁の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-09-09-640x480.jpg)
サッシはリクシルのサーモスL。
アルミ樹脂複合のサッシです。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-41-44-640x480.jpg)
チェックしていきます。
サッシ周りはウレタンとコーキングで
気密処理されています。
たて枠の取り合いはコーキング、
上枠の取り合いはウレタンと、
隙間の空き具合によって
使い分けをしているのですね。
適材適所。素晴らしいです。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-43-24-640x480.jpg)
現場は床断熱となっています。
床の配管貫通部まわりは
コーキングで気密処理
されていますね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-43-28-640x480.jpg)
もっと近づいてチェック。
給湯給水配管の間に
間隔が空けられていて、
その間までしっかりと
気密処理が施されていました。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/配管同士の間に出来る隙間-640x398.jpg)
上の図のように、
配管や配線同士に間隔を
空けずに密着させてしまうと、
その間に隙間が生まれてしまいます。
この隙間が非常に厄介で、
後から気密処理しようとしても
ウレタンガンやコーキングガンの
先端がその中にまで届かない為、
根元から隙間を潰すのが
難しいという問題があります。
だから、最初からある程度の
間隔を空けておくことで、
不安要素を残さずに処理する事が
出来るという訳ですね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-48-28-1-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-48-32-640x480.jpg)
柱の下端を見てみると、
ウレタンで気密処理してありました。
一階にしても二階にしても、
伝い漏れを起こしやすい箇所ですので、
処理してあると安心できますね。
(後の工程の邪魔にならないようにしたい場合は、
はみ出た分をカットしたりする必要があります。)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-49-32-640x480.jpg)
二階の柱の下端を処理した場合、
下からも気密処理をして
空気の逃げ道を塞がなければ、
結局漏気を起こしてしまいます。
これだけしっかりウレタンを
吹き付けしているのであれば、
問題無いでしょうね。
断熱的に少し弱い箇所でもありますので、
そういった面でもプラスに
働いているのではないかと思います。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-48-48-640x480.jpg)
下屋部分を見てみると、
二階の壁の面材を覆い隠すように
ウレタンが吹き付けられていました。
初めて見た光景でしたので
正直驚きましたが、
面材と面材の隙間を伝って
屋根の方から漏気してしまう
ケースもありますので、
その対策としては完璧ですね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-50-00-640x480.jpg)
お風呂も断熱材の取り合いに
ウレタンを厚めに吹き付けて
気密処理してありました。
ウレタンを使って気密処理
している場合に、
『見た感じは問題無さそうでも、
角度を変えて見てみると
隙間が出来てしまっていた。』
という事が割と多いです。
そういったケースを防ぐためにも、
薄っすらではなく厚めに
ウレタンを吹き付けることで
その対策が出来るわけですね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-9-36-49-640x480.jpg)
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-9-05-30-640x480.jpg)
C値=0.32cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-9-06-30-640x480.jpg)
C値改善作業(隙間埋め)を
していきます。
お風呂周りの配管貫通部。
一見問題なさそうに見えますよね?
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-9-06-36-640x480.jpg)
しかし、角度を変えて下から
覗いて見てみると…
このように、暗い隙間を
視認する事ができますよね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-9-16-37-640x480.jpg)
しっかりとウレタンを使って
隙間を埋めました。
先ほども説明しましたが、
ウレタンはモコモコと膨らむので
隙間がちょうど陰に隠れてしまい、
見つけられない事があります。
ですので、少しでも怪しいと
思った箇所があれば、
角度を変えて見てみること!
コレが結構大切です。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-9-13-42-640x480.jpg)
こちらは間柱の下端に
出来ている隙間です。
まぁ隙間が出来ていようと
漏気が無ければ問題無いのですが、
指を近づけて確認したところ
漏気を起こしていました。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-9-13-50-640x480.jpg)
何か所か同様に漏れている
ところがありましたので、
隙間を埋めるようにウレタンを
吹き付けて気密処理します。
壁にウレタンを吹き付ける過程で
この隙間の根元が埋まってくれれば、
こうして漏気を起こすことは無いのですが…
そう上手く埋まってくれないのが現実。
床を貼る際に邪魔にならないよう、
はみ出た分はカットしておきましょう。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-9-32-40-640x479.jpg)
現場には物入れ用の引き違い
サッシが入っているのですが、
コレが気密の取りづらい構造と
なっているんですよね…
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-9-32-49-640x480.jpg)
主に上部のレールや召合わせの
部分から漏気を起こしてしまいます。
物によってはそこまで漏気を
起こさない事もあるのですが…
気密性が良いことを祈ります。
それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-9-33-12-640x480.jpg)
C値=0.27cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
48cm2 → 41cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.48 → 1.31
となっています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/10/写真-2023-10-13-8-08-49-1-640x480.jpg)
この結果に、
立ち合いされた監督さんは
納得されたご様子でした。
αA (家全体の隙間面積)と
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
ちゃんと改善されていますね。
物入れ用の引き違いサッシが
気密に影響している事を考慮すると、
ここまで良い気密になっているのは
凄い事ではないかと思います。
奥行きのある素敵なこの空間で
暖かく快適な生活が出来れば、
暮らしがとても豊かになりそうですね。