石川県金沢市で気密測定 2023/10/25
おはようございます
健太郎です。
10月25日は 石川県金沢市で
㈲嶋田工建さまの現場の
気密測定を行いました。
家の正面に焼杉が
貼られていました。
杉板の表面を焼いて炭化させたモノ。
ノーメンテナンスで約30年ほどもつ
丈夫な外壁と言われています。
玄関ポーチの上に貼られたのは
杉板でしょうか。
統一感がありますね。
現場は 気密シートは
貼った直後の状態。
壁の断熱材は 旭ファイバーグラスの
アクリアウールα(グラスウール)。
外壁にはネオマフォームが
貼られた付加断熱仕様。
室内側に VCLスマートを貼られていました。
調湿性能のある気密シートです。
屋根の断熱材はセルロースファイバー。
300ミリ吹かれている模様。
この現場は基礎断熱の仕様。
床下が室内扱いです。
基礎を内側と外側で挟むように
断熱材が一体打ちされてました。
サッシは YKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。
サッシ周りはコーキングにより
気密処理されていました。
気密測定前に大工さんが
基礎に潜って配管の状態を確認。
問題なかったようです。
それでは測定します。
気になる気密測定の結果は ...。
C値 = 0.099cm2/m2 の超々高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
それでは C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
まずは玄関ドアの下端から漏気あり。
モルタルが詰めてありましたが
ちょっと粗目のモルタルだったため
漏れていました。
サッシの入隅から
漏気を感じる。
コーキング切れかな?
何箇所か漏気があったので
気密テープを貼りました。
そう言えばここで使われた
テープはエースクロス。
ただのエースクロスではなく
剥離紙付の長寿命のモノ。
大工さん曰く、通常のエースクロスより
粘着がめちゃ強くて使いやすいとのこと。
今度、僕も使ってみようかな~。
外壁側の床のジョイントから
漏気がありました。
ジョイントの隙間を
伝った漏気ですね。
コーキングを充填しました。
最後は 天井と梁の
取り合い部分。
大きな漏気はありませんが
怪しい取り合いにコーキングを
打って! 打って! 打って! 気密処理。
それでは再測定します。
気になるC値改善後の結果は ...。
C値 = 0.076cm2/m2 の超々高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
C値改善をがんばった大工さんは
良い気密を出し過ぎたと喜ばれていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
13cm2 → 10cm2 と
3cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.33 → 1.22 と隙間風が入り難い
特性に大きく改善。
手間のかかる、気密シート貼りの仕様で
0.076cm2/m2 は流石ですね。
久しぶりに嶋田工建さまで
測らせて頂きましたが
いろいろ発見がありました。
またの測定をお待ちしております(^^♪