石川県加賀市で気密測定 2023/11/06

稜です。

2023年11月6日は石川県加賀市で

ウィッシュホーム㈱さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根の断熱は、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

壁の断熱材は、

セルロースファイバー。

 

充填する前の状態となっていて、

壁の面材や筋交いなどが見えますね。

面材と柱などとの取り合いを見ると、

コーキングで気密処理されていました。

 

さらに、外壁側の方で面材のジョイントに

テープを貼って気密処理をしているそうです。

 

二重の気密処理。素晴らしいです。

サッシはYKK APW330。

それに加えて掃き出し窓には

YKK APW431の大開口スライディング。

 

どちらも樹脂サッシとなっています。

チェックしていきます。

 

サッシ周りはコーキングとテープで

気密処理されていますね。

壁の面材を貫通している

PF管のまわりもコーキングで

気密処理されていました。

こちらのスリーブ管も

面材を貫通していますが、

柱との距離がかなり近いですね…

 

これだけ近いと間の隙間を

気密処理がするのが難しくなりますが…

うん、大丈夫ですね!

しっかりと処理されています。

 

これだけ狭い隙間だと、

コーキングを詰め込むのも一苦労です。

ここまで丁寧に処理されていれば

漏気を起こす心配もありません。

面材と柱の取り合いの他にも、

胴差しのジョイント箇所なども

しっかりと気密処理してありますね。

 

羽子板ボルトを見てみると、

ウレタンで全体が覆われています。

 

これは気密というよりは

断熱としての処理ですかね。

羽子板ボルトなどの金具は

熱伝導率が非常に高い為、

外の冷たい温度を室内に伝える

橋となってしまいます。

 

これが熱橋(ヒートブリッジ)

と呼ばれているのですが、

金具を伝って侵入した冷気と

室内の暖気との温度差によって、

結露が発生してしまう

可能性があるんですよね。

 

ですので、このように

ウレタンを吹き付けているのは、

結露を起こさないようにする為の

対策だったという事ですね。

玄関土間の断熱材の取り合いが

コーキングで気密処理してありました。

 

こんなところから漏気するの?

と思われる方もいるでしょう。

 

実はこの断熱材と基礎との

取り合いに隙間が出来ていると、

下の砕石から伝い漏れを起こす

ケースがあるんですよね。

 

後で埋まるはずの箇所ですが、

僅かにできた隙間を伝い伝って

漏気を起こす可能性もありますので、

不安な箇所は処理出来るうちに

しっかりと処理しておくのが

大切だと思います。

室内をチェックしていると…

面材と筋交いとの取り合いの

コーキングが切れてしまっている

箇所がありました。

上からコーキングを打ち直して

処理を行いました。

 

まぁ外側で面材のジョイントに

テープを貼ってありますので、

あまり漏気することは無いでしょうが…

 

このままの状態にしておくよりは

絶対に処理しておいた方が良いですし、

やって損する事はありません。

 

なにより、

これがセルロースファイバーを

充填した後の状態とだった場合、

もう直すことは出来ませんよね。

 

直せるうちに直しておく、

コレがとても大切です。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.062cm2/m2の

ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

この結果に、

立ち合いされたお施主様は

満足されたご様子でした。

 

㈱北製材所 ウィッシュホームさまは

気密に対する想いや熱意が強く、

現場を見ていれば適切かつ丁寧な処理が

施されているのが分かります。

だからこそ、ここまでの

素晴らしい気密が出せるわけですね。

 

先ほどコーキングが切れていた

箇所を気密処理した際にも

一度お伝えしましたが、

直せるうちに直しておく、

コレ、とっても大切です。

 

何かで隠れていたり塞がれている

状態になっていまうと、

どこから漏気を起こしているのか

判別する事が困難になりますし、

改善処理もとても難しくなります。

何処かに隙間が出来ていて

漏気してしまっている

ということは分かるけど…

探そうにも探せないし、

直そうにも直せない…

なんて後悔はしたくないですよね?

 

ですので、気密測定を行う際は、

なるべく気密ラインを直接

確認することの出来る状態に

しておくことをおススメします。

気密測定

Posted by fok-rs