石川県金沢市で気密測定 2023/10/31

おはようございます
健太郎です。

10月31日は 石川県金沢市で
㈱安藤建築事務所さまの現場の
気密測定を行いました。

現場に入るとなんだか

いつもと違う雰囲気。

気密シートが VCLスマート(デュポン)から

ウートップSDヴァリオ(ウルト)に

切り替わっていたのでした。

 

この派手な気密シートは

ユラソール(気密テープ)と同じ会社の商品。

可変透湿気密シートになります。

気密処理した方から

「シートとテープが同じ会社だから

 食いつきが段違い」と聞きました。

写真はお試しで、監督さんが

気密シート(ウートップSDヴァリオ)に

気密テープ(ユラソール)を一部貼って

剥がしてもらっているところ。

 

食いつきが良すぎてシートが破れそう。

これでテープの浮きの押さえ直しが

少なくて済みそうです(^^♪

断熱材は 屋根、壁、床ともに
旭ファイバーグラスの
アクリアウールα(グラスウール)。

サッシはYKKのAPW430。

樹脂トリプルガラス。

 

防火窓でメッシュが入っていない

モデルのため、メチャ高かった模様。

サッシ周りはユラソールで

気密処理されていました。

壁や天井の取り合いは

ユラソールで気密処理。

 

天井の貼られたユラソールは

梁と天井の隙間の伝い漏れを

押さえる処置です。

剛床(床板)のジョイントにも

ユラソール。

ユニットバス下の断熱材(ネオマフォーム)の

取り合い部分もユラソールで気密処理。

玄関土間エリアは

土台、基礎、断熱材、土間の順に

ユラソールが施工されていました。

 

このテープは 接着面がきれいに

清掃されていれば、基礎やモルタルなど

肌の荒い場所も食いつきが良いです。

それでは測定します。

気になる気密測定の結果は ...。

C値 = 0.072cm2/m2 の超々高気密でした。

 

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

それではC値改善(隙間埋め作業)を

開始します。

 

ユニットバスの給湯給水配管まわりに

ウレタンが吹いてありましたが

漏気を感じました。

漏気している箇所の上から

ユラソールを貼って気密処理。

そー言えば、この現場には採光のために

天窓(ベルックス製)が付いていました。

天窓は漏気し易いので要チェックです。

細かくチェックしましたが

全く漏気なし。流石ですね。

後はいつものように

気密テープの浮きを押さえて

回ります。

 

いくら、シートとテープの

相性が良くなってもテープが

浮いてしまうところはありますので。

テープの浮きが解りますか?

真ん中あたりの影の部分です。

 

このような箇所を押さえてから

上から気密テープを貼ります。

小一時間くらいテープを

押さえたでしょうか。

今までよりテープの浮きが

少なくなった体感があります。

ここは2階の床と梁の取り合い。

通常なら梁周りに気密テープが

貼ってあるのですがありません。

 

確認したところ、この状態が

仕上げ(化粧梁)のようです。

入隅に手をかざすと

ほんの少し漏気を感じます。

こればっかりは仕上げなので

テープを貼れませんね。

 

それでは再測定します。

気になるC値改善後の結果は ...。

C値 = 0.062cm2/m2 の超々高気密でした。

 

表示は四捨五入により0.1cnm2/m2。

測定結果に監督さんはかなり喜び

撮影されていました。

 

今回のC値改善により

αA(家全体の隙間面積)は

7cm2 → 6cm2 と

1cm2 の隙間が埋まりました。

 

n値(隙間特性値 範囲1~2)は

1.06 から 1.01と 隙間風が入り難い

特性により良く改善。

シートとテープの製造元が

同じになったことで、食いつきが良くなり

C値に反映された体感があります。

やはり相性って大切です。

 

ネックとしてはこのシートが

かなりお高いところですかね。

気密測定

Posted by fok-rs