福井県福井市で気密測定 2023/11/08
稜です。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-08-44-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-27-28-640x480.jpg)
2023年11月8日は福井県福井市で
㈱ナチュレホームさまの現場の
気密測定を行いました。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-12-18-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-32-19-640x480.jpg)
中に上がります。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-18-12-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-37-15-640x480.jpg)
天井と屋根の断熱材は、
セルロースファイバーと
なっています。
どちらも気密シート貼りの仕様で、
壁のシートはマグ・イゾベールの
イゾベール・バリオ エクストラセーフ
という調湿性のあるシートです。
さらに、外壁側には付加断熱として
ネオマフォームを施工している為、
二重の断熱仕様となっています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-24-28-1-640x480.jpg)
サッシはリクシルのEW。
樹脂トリプルガラスと
なっていますね。
大きなFIX窓が二枚並んでいて
とても迫力がありました。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-23-10-640x480.jpg)
チェックしていきます。
サッシ周りはテープで
気密処理されていますね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-12-01-640x480.jpg)
現場は床断熱となっています。
床(合板)の取り合いは、
テープで気密処理されています。
もう隠れてしまっていますので
確認する事は出来ませんが、
合板の下の大引きと断熱材の
取り合いの位置でも、
気密処理が施されています。
黒と透明の二種類のテープが
使用されているのは、
パッと見て判別しやすいように
する為ですかね…?
大工さんに理由を聞いておけばよかったと
少し後悔しています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-21-41-640x480.jpg)
排水管などの床貫通部は、
コーキングで気密処理されています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-19-46-640x480.jpg)
柱や筋交いの取り合い部分も
気密処理が施されています。
柱と筋交いのジョイント箇所まで
しっかりとコーキングが
入っていますね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-54-37-548x640.jpg)
筋交いの裏側はとても狭いので
気密処理が難しいのですが、
抜かりなく丁寧に気密処理
されていました。
ここまで細かな箇所まで気密処理を
徹底している所を見ていると、
㈱ナチュレホームさまや大工さんの
気密に対する熱意や思いが
ヒシヒシと伝わってきますよね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-52-47-640x480.jpg)
配線の気密シート貫通部。
こちらもコーキングで丁寧に
気密処理が施されています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-24-52-640x480.jpg)
このように何本か集中して
配線されている箇所は、
電線同士に間隔を空けながら
気密処理してありました。
コレがギュウギュウに密集して
通してあったりすると、
処理しきれずに隙間が残ってしまう
可能性がありますので注意が必要です。
間隔を空けて気密処理をすれば、
隙間が残ってしまうような事も無く
確実に埋める事が出来ます。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-25-39-640x480.jpg)
こちらはコンセントボックス。
表面の取り合いはテープで、
電線の貫通部は室内側と反対側の
両方で気密処理が施されています。
これだけしっかりした処理であれば、
漏気する事は無いでしょう。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-21-05-640x480.jpg)
玄関まわりの気密処理です。
断熱材の取り合いはピッチリと
テープで気密処理されています。
その断熱材の取り合い箇所も
徹底して処理されています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-14-07-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-22-13-640x480.jpg)
お風呂の取り合いや配管貫通部も、
コーキングで気密処理されています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-14-20-640x480.jpg)
天井の気密シートの貫通部も、
丁寧に処理してありました。
上でご紹介した箇所と同様に、
電線同士の間に余裕をもって
貫通させていますので、
安心できますね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-17-10-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-17-26-640x480.jpg)
シートのジョイント箇所や
隅を確認してみると、
コーキングが塗ってある箇所が
チラホラと見受けられます。
これは貼ったテープなどの
浮き防止としての処理ですかね。
施工時にしっかりと貼っていても、
経年劣化によってテープが浮いたり
剥がれたりしてしまう事があります。
その対策として、
コーキングで補強していると
いう事なのだと思います。
今だけではなくこれから先、
住み始めてから数年後の事まで
考えられた処理を施しているのは
とても素晴らしいですよね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-25-08-640x480.jpg)
二階の床(合板)と胴差しと
梁桁などの取り合い部分に、
コーキングが入っていますね。
ウレタンなど他の断熱材を
使用している現場でも
やる価値のある箇所なのですが、
気密シート貼りの現場では
ほぼ必須の処理となっています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/気密シート_伝い漏れ-640x595.jpg)
上の図のように、
気密シートを二階の床まで降ろして
からテープで留めている際には、
シートの裏側を流れる空気が
柱の切り欠きなどで出口として
漏気を起こしてしまいます。
(分かりづらかったらスミマセン。)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-31-31-640x480.jpg)
こちらの現場では、
外周部の取り合いをコーキングで
徹底して気密処理している為、
伝い漏れを起こしてしまう事も
無いと思いますので安心できますね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-9-01-14-640x480.jpg)
測定を始める前に、
測定器で室内を減圧をしながら
少しだけ隙間探しをします。
先ほどコンセントボックスを
確認していましたが、
一ヶ所だけ室内側の気密処理を
し忘れている箇所がありました。
手を近づけて確認してみると、
僅かに漏気を起こしていました。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-9-03-25-640x480.jpg)
しっかりと室内側からも
コーキングで気密処理をして
漏気を止めました。
反対側しか処理してなかったとはいえ、
あれだけコーキングが入っていても
漏気してしまうのは驚きですね。
この事を考慮すると、
両側で気密処理しているのは
とても効果的だったわけですね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-56-46-640x479.jpg)
他にもお風呂の取り合いから
少し漏気があってようですので、
気密処理を行いました。
とても丁寧に処理してあっても
漏気してしまう事があるのは
悲しいですね…
目で見ただけでは判別する事が
できないような隙間でも、
気密測定では見つけ出して
埋める事が出来ますので、
施工の再確認や保険という意味でも
良い機会になるのではないかと思います。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-8-49-18-493x640.jpg)
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-9-13-25-640x480.jpg)
C値=0.083cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-9-31-54-640x480.jpg)
C値改善作業(隙間埋め)を
していきます。
ホールダウン金物の根元。
コーキングで気密処理して
あるのですが、
よく見ると小さな小さな隙間が
出来てしまっています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-9-32-26-640x480.jpg)
多分赤丸を付けていないと、
どこにあるのか分からないような
とても小さな隙間なのですが、
少しだけ漏気を起こしていました。
コーキングで隙間を埋めて
気密処理を行いました。
普通では気付けないような隙間でも、
気密測定では漏気の有無を確認して
探して埋めることが出来ますので、
そういった点でもやる価値はあると思います。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-9-56-59-640x480.jpg)
天井のシートを貫通している
配線の箇所から漏気がありました。
ちゃんと間隔を空けてコーキングで
気密処理しているのですが…
何故隙間を埋めきれなかったのでしょう?
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-9-57-54-640x480.jpg)
実はここ、筋交いが近くにあって
とても処理しづらい箇所なんですよね…
コーキング処理が少し荒くなって
しまっているのはその影響です。
さらにもう一つの要素として、
使用したコーキングが暗色なので
隙間が出来ているのか分かりづらい
という問題もありました。
このことから今後、
気密処理に使用するコーキングの色は、
白などの明色という事になったようです。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-9-19-39-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-9-22-04-640x480.jpg)
最後にサッシ屋さんが、
大きな掃き出し窓や滑り出し窓の
調整をして下さいました。
引き違い窓は上部のレールなどから
漏気を起こしやすいんですが、
カムラッチやオペレータータイプの
滑り出し窓であっても、
漏気を起こしてしまう事があります。
ですので、しっかりと確認して
調整しておくことが大事です。
それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-10-07-23-640x480.jpg)
C値=0.066cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
10cm2 → 8cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.16 → 1.02
となっています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2023/11/写真-2023-11-08-10-07-35-640x480.jpg)
この結果に、
立ち合いされた社長は
納得されたご様子でした。
とても素晴らしい気密なのですが、
大工さんは C値=0.0 cm2/m2
表示を出そうと意気込んでいた為、
悔しがっている様子でした。
私たちもより良い気密を出すために
努めて隙間を探したのですが…
残念ながら達成することは
出来ませんでした。
建築会社や工務店さん、
大工さん達の想いに応えられるよう、
もっと精進したいと思います。