富山県高岡市で気密測定 2023/11/13
稜です。
2023年11月13日は富山県高岡市で
㈱作造さまの現場の気密測定を行いました。
中に上がります。
屋根と壁の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。
サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスとなっています。
現場は基礎断熱です。
基礎を貫通している水抜き穴等は
塞いでおかなければなりません。
確認してみると、
コーキングでしっかりと
穴を埋めてありましたので、
漏気する事はないでしょうし
安心できますね。
測定の前に玄関の下端が
少し気になったようで、
監督さんがウレタンで気密処理を
して下さっていました。
大工さんもウレタンを使って
処理をして下さっていますね。
ここは気密の為の処理というよりは、
断熱の為の処理になりますね。
金属はとても熱伝導率が高いので、
室内に外の温度を伝える
橋となってしまいます。
外が冷えていて室内が暖かければ、
金属が伝えてしまった外の冷気と
エアコンなどで暖められた室内の暖気から
発生した温度差によって、
結露を起こしてしまいます。
これはその対策という訳ですね。
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.17cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
C値改善作業(隙間埋め)を
していきます。
二階の床(合板)と胴差しの取り合い
にウレタンを吹き付けて気密処理
をしました。
外周部、特に木と木のジョイントは
伝い漏れを起こしやすいので、
注意が必要です。
ただし、気密ラインの位置によって
漏気するか否かが変わりますので、
関係性を考えながら処理すると
効率的に気密を確保する事が出来ます。
一階の下屋部分。
天井下地の先端が乗っている
箇所から漏気がありました。
ウレタンを吹き付けて
気密処理をしました。
天井下地が乗っかている分、
ウレタンが上手く入らなかった
のが原因かと思われます。
ここに限らず物が密接している箇所は、
ウレタンが吹き付けづらかったりして
隙間が出来てしまうケースがあります。
目視で怪しいと思った箇所は、
とりあえず気密処理しておく事を
おススメしたいですね。
お風呂の配管貫通部です。
ウレタンを吹き付けて
気密処理してあるのですが、
漏気を起こしてしまっていました。
追加でウレタンを吹き付けて
気密処理を行いました。
見た感じ問題なさそうな箇所でも、
実際に手を近づけて確認すると
漏気してしまっている事があります。
少しでも怪しいと思った箇所は、
単に正面から見るだけではなく、
角度を変えて見てみることで
隠れていた隙間が見つけ出す事が
出来るかもしれません。
これが隙間探しをする上で
結構重要ですので、
試してみて欲しいです。
それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…
C値=0.13cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
31cm2 → 24cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.48 → 1.37
となっています。
この結果に、
立会いされた監督さんは
満足されたご様子でした。
今回は αA (家全体の隙間面積)が
7cm の改善となりましたね。
しっかりと隙間が埋まって
とても良い気密となっています。
これだけ良い気密であれば、
冬でも暖かく快適な環境で
生活が出来そうですね。