福井県鯖江市で気密測定 2024/01/24
稜です。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-12-51-20-640x480.jpg)
2024年1月24日は福井県鯖江市で
㈱中広地所さまの現場の
気密測定を行いました。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-01-07-1-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-03-33-640x480.jpg)
中に上がります。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-03-58-640x480.jpg)
現場はパネル工法となっています。
天井・壁の断熱材はネオマフォーム。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-04-09-640x480.jpg)
天井はウレタンを吹き付けた
仕様となっています。
天井や屋根に施工したボード状断熱材
を気密ラインとする場合は
処理がなかなか難しいのですが、
こうして断熱材にウレタンを
吹き付けることで、
比較的簡単に気密を確保する
ことが出来ます。
さらに断熱力も向上しますので、
良いことづくめですね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-01-21-640x479.jpg)
サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスとなっています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-01-28-640x480.jpg)
チェックしていきます。
サッシ周りはコーキングで
気密処理されています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-01-57-1-640x480.jpg)
パネルの取り合いなどは、
このようにコーキングで
気密処理されています。
その上、外側でもテープを貼って
気密処理していますので、
かなり漏気を起こしにくい
状態になっている訳ですね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-02-23-640x480.jpg)
二階の床と胴差し、梁との取り合いが
コーキングで気密処理されています。
パネル工法の場合、
この取り合いから漏気する
可能性はかなり高いです。
ですので、こうしてしっかりと
気密処理しておくことが
大切になってきます。
それに外周部という事もあって、
羽子板ボルトを覆い隠すように
ウレタンが吹き付けられていますね。
熱橋の対策として
素晴らしい処理だと思います。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-03-05-640x480.jpg)
さらに下屋部分の取り合いも
同様に気密処理されていました。
別に室内だから問題ないんじゃないの?
と思う方もいるかもしれませんが、
この反対側の気密ライン(ウレタンの部分)
が二階の床よりも下に来ている場合、
外気に通じている可能性が高いです。
位置(高さ)によって
漏気するか否かは変わりますが、
もし外気に通じていた場合
結構な漏気であることが多いので、
測定中や改善作業中はとりあえず
確認するようにしています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-04-32-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-04-39-640x480.jpg)
二階の床とパネルとの取り合い。
こちらもしっかりとコーキングで
気密処理されていますね。
先ほど下側の処理を確認しましたが、
下を塞いだだけでは上に道があれば
逃げてしまいますよね?
ですので、どちらか片方ではなく
上下の両方で気密処理する事を
心掛けましょう。
(ここを気密処理したけど、
もしかしたらあそこから
逃げてしまうのではないか…?)
と、考えながら処理すると
気密を確保しやすいですよ。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-43-26-1-640x480.jpg)
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-45-50-640x480.jpg)
C値=0.11cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-50-08-640x480.jpg)
C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。
階段付近、二階の床の端。
上のラインではちゃんと
気密処理してあったのですが、
下から確認してみると
処理されていませんでした。
手を近づけて確認すると、
やはり漏気を起こしていました。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-51-35-640x480.jpg)
ウレタンを吹き付けて
気密処理を行います。
これが先ほど説明した
逃げ道というやつですね。
一か所気密処理する際は、
関連する取り合いまで全て
処理しておきたいです。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-56-38-640x480.jpg)
二階の床をチェックしていると、
外周部に位置する合板同士の
隙間から漏気が起こっていました。
これも…逃げ道(伝い漏れ)ですね。
何故漏れてしまったかというと、
上下で気密処理しているのですが、
合板と柱、その間に出来た僅かな隙間から
ここを出口として逃げてしまっている訳です。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-13-56-43-640x480.jpg)
これの対処法としては、
この合板同士の間に出来た隙間を
外周部に近い根元の部分で
完全に道を断つことですね。
一番底の部分までコーキングや
ウレタンを詰め込むことで、
逃げ道を潰すことが出来ます。
ただし、床材を貼る際に
邪魔にならないような処理を
しなければなりませんので、
そこは要注意ですね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-14-15-50-640x480.jpg)
梁受け金物のスリット部分です。
ウレタンを吹き付けてあるようですが、
隙間が出来ているようですね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-14-16-56-640x480.jpg)
テープを貼って気密処理をします。
このスリット部分は上に通じていますので、
処理し忘れたり、隙間を残してしまうと
漏気を起こしてしまいます。
しっかりと埋めておきたい箇所ですね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-14-19-59-640x480.jpg)
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-14-19-54-640x480.jpg)
何やら天井のウレタンに怪しい隙間が。
手を近づけて確認してみると、
漏気を起こしていました。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-14-20-14-640x480.jpg)
ウレタンを吹き付けて、
気密処理を行いました。
こういった隙間にウレタンを
吹き付ける際には、
なるべく奥まで詰まるように
吹き付けることをオススメします。
単純に断熱的にプラスになるのと、
しっかりと隙間を埋めることで
経年劣化にも強くなりますからね。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-14-21-59-640x480.jpg)
勾配天井の釣り木の周りに
隙間が出来ていました。
と言っても、吊木の付近に
怪しい隙間が出来ることは
割とあるんですが…
今回は実際に漏気を起こして
しまっていました。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-14-22-14-640x480.jpg)
ウレタンを吹き付けます。
漏気の有無に関わらず、
怪しい隙間があればとりあえず
ウレタンを吹き付けて埋めておく、
そうすれば安心できますよね。
それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-14-31-30-640x480.jpg)
C値=0.080cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
14cm2 → 10cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.18 → 1.09
となっています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-24-14-31-15-640x480.jpg)
この結果に、
立会いされた監督さんは
納得しているご様子でした。
αA (家全体の隙間面積)が
4cm2 改善していますね。
何か所か隙間埋めをした甲斐あって、
気密がしっかりと良くなっています。
当日は雪が降り積もって
とても寒い日でしたが、
こんな日でも暖かく快適な
生活の出来る家になりそうですね。