石川県白山市で気密測定 2024/01/26
稜です。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-7-37-33-640x479.jpg)
2024年1月26日は石川県白山市で
トラスト住建㈱さまの現場の
気密測定を行いました。
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![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-8-05-00-640x480.jpg)
中に上がります。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-8-05-14-640x480.jpg)
屋根・壁の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-8-03-53-640x479.jpg)
サッシはYKK APW330。
樹脂ペアガラスです。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-8-04-11-640x480.jpg)
チェックしていきます。
サッシ周りはコーキングで
気密処理してあります。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-8-03-42-640x480.jpg)
現場は床断熱となっています。
床の合板のジョイントにテープを
貼って気密処理してありますね。
使用しているテープは幅広の
テープのようですが、
単純に使いやすいというだけでなく、
テープの粘着面の床に接する
面積が大きくなりますので、
剥がれにくくなるメリットもあります。
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柱周りも同様にテープで
気密処理されています。
先ほども言いましたが、
テープが幅広なので
貼りやすそうで良いですね。
気密施工の精度も上げつつ
効率的に作業が行えますので、
結構有効的だと思います。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-8-13-00-1-640x480.jpg)
さらに外周部の柱の下端まで、
しっかりと処理してあります。
気密処理を行う場合、
一か所だけ処理して満足するのではなく、
同じライン(関連する取り合い)で
逃げ道が残らないように徹底的に塞ぐ
処理というのがかなり重要となります。
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![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-8-03-31-640x480.jpg)
配線配管の床貫通部は、
コーキングで処理してありますね。
このように、合板の上を
気密ラインと定めたのであれば、
それを徹底するという事が、
伝い漏れを起こさないために
必要な処理となります。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-8-25-20-640x480.jpg)
二階の床(合板)と胴差し、
梁との取り合い部分。
ウレタンが吹きつけてありますね。
工法や気密ラインにもよりますが、
意外とこの取り合いから漏気
してしまう事が多い為、
有効的な気密処理だと思います。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-8-06-57-640x480.jpg)
二階の外周部(柱の下端)でも同様に
ウレタンで気密処理してあります。
しつこいようですが、
気密ラインを定めたのであれば、
関連する取り合いは徹底して
処理しておく事で伝い漏れを
防ぐことが出来ます。
この取り合いに関しても、
下(合板と胴差しの取り合い)だけでなく
上(柱の下端、合板の切り欠き)からも
気密処理をする事で、
伝い漏れを起こさないように
逃げ道を潰すことが出来ます。
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お風呂周りは全体を覆うように
ウレタンを吹き付けてありました。
漏気を起こしてしまう箇所を
覆い隠すようにウレタンが
吹き付けられている為、
比較的気密を確保しやすい施工と
なっているはずですが、
配管の貫通部などは要注意です。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-8-02-07-640x480.jpg)
土台と基礎の間の基礎パッキン。
通気をしない基礎パッキンですが、
これ単体で完全に気密を確保するのは
ほぼ不可能と言っていいと思います。
ですので、パッキンのジョイント部分や
隙間が出来うる基礎との取り合いは、
コーキングを使って気密処理を
施しているという訳ですね。
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それでは測定を始めます。
気になる結果は…
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-9-16-47-640x480.jpg)
C値=0.14cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-9-19-57-640x480.jpg)
C値改善作業(隙間埋め)
を始めます。
先ほどチェックしていた
基礎パッキンの取り合い部分。
何処かから漏気を起こしていたと
いうわけでは無いのですが、
監督さんが気になったようですので
さらに上からテープを貼って
気密処理をしていました。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-9-32-05-640x480.jpg)
こちらも先ほどチェックした
お風呂周りなんですが、
給湯給水配管の貫通部から
漏気が起こっていました。
見た感じ問題なさそうですが、
漏気しているのは間違いありません。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-9-33-12-640x480.jpg)
ウレタンを吹き付けて
気密処理を行いました。
今回、給湯給水配管が
下部のウレタンとスレスレな
位置にありますので、
その間に出来た僅かな隙間が
埋まりづらかったのだと思われます。
この手の隙間は狭ければ狭いほど、
ウレタンやコーキングが
詰まりづらくなり、
隙間が生まれやすいです。
さらに目視が難しい箇所では
隙間の有無も確認できない為、
後からチェックした際にも
気付くことが出来ないでしょう。
壁や床などの貫通部でも
同じことが言えるのですが、
そのどれにしても
物と物が密接しないように
配置する事がとても大切です。
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最後に、窓台やまぐさの
取り合いにテープを貼ったりして
気密処理をしています。
木と木のジョイント部分も
伝い漏れが起こりやすい箇所なので、
少しでも気密を良くしたい場合は
処理してみる価値はあると思います。
それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-10-01-38-640x480.jpg)
C値=0.12cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
20cm2 → 18cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.35 → 1.23
となっています。
![](https://fokk.jp/blog/wp-content/uploads/2024/01/写真-2024-01-26-10-01-17-640x479.jpg)
この結果に、
立ち合いされた監督さんや
大工さんは納得されたご様子でした。
今回は αA (家全体の隙間面積)が
2cm2 埋まったという結果。
あまり改善していないように
思うかもしれませんが、
外気に通じる隙間が 2cm2 埋まった
という事実には価値があるはずです。
特にお風呂の給湯給水配管
付近の隙間に関しては、
測定器で室内を減圧している
からこそ埋められましたが、
通常では見つける事すら
出来ない隙間だと思います。
こういった目に見えない隙間や
漏気するか否かの判別が難しい
隙間を埋められるのは、
気密測定のメリットの一つだと
考えております。