石川県羽咋市で気密測定 2024/12/04
おはようございます
健太郎です。
12月4日は 石川県羽咋市で
㈲端工務店さまの現場の
気密測定を行いました。
断熱材は天井が
セルロースファイバー。
壁がグラスウールの仕様。
それらの断熱材を
気密シートに充填して気密施工。
タッカーを打ったところにも
気密テープが貼られていました。
天井のセルロースは
充填前の状態。
下屋部分に通したCD管（電気配線）。
気密材を使い極力間隔を開けて
丁寧に気密処理されていました。
ここは1階の天井部分。
梁と天井の取り合いに
コーキングが充填されてます。
見た目に隙間がなくても
見えない隙間を伝って空気は入ってくる
可能性があります。
その隙間から漏気させない処置。
気密シートの押さえる木材等が無い場合
測定の際の減圧に引っ張られ、気密シート膨らみます。
そうなるとシートを固定するタッカーの針が
膨らみに負けて抜けることも しばしば。
大工さんにタッカーの針を
大量に増し打ちしてもらいました。
では 測定を開始します。
気になる気密測定の結果は ．．．。
Ｃ値 ＝ ０.２７cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。
それではＣ値改善（隙間埋め作業）を
開始します。
まずは玄関土間エリア。
土間と土台の取り合いから
若干の漏気あり。
ウレタンを充填しました。
サッシ周りの気密シートから
微量な漏気を感じる。
気密テープを増し貼りしました。
漏気している箇所がわかりますか？
正解は気密シートから出ている
電線の取り合い。
写真のようなテープだけの処置だと
電線の隙間から漏気し易い。
取り合いにコーキングを充填しました。
電線と言えば天井から
間仕切り壁に落とした
電線周りからも漏気あり。
ウレタンを充填しました。
筋交いの根本から
漏気あり。
こちらは柱の根本から漏気あり。
コーキングまたはウレタンを
充填して漏気を止めました。
天井周りの筋交いの
取り合いも怪しい。
狭い箇所なので
気密処理が甘くなりがち。
気密テープを追加で貼り
漏気を止めました。
こちらは天井の柱まわり。
減圧して漏気チェックしないと
漏れがあるかわからないレベル。
コーキングを充填しました。
おっと、ここの漏気箇所もわかりますか？
正解は 羽子板ボルトを通す、梁の穴です。
奥が下屋なので外になります。
取り合いにウレタンを充填しました。
それでは再測定します。
気になるＣ値改善後の結果は ．．．。
Ｃ値 ＝ ０.２２cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.3cm2/m2。
Ｃ値改善を頑張った監督さんは
ほっとした表情で測定結果を確認。
今回のＣ値改善により
αA（家全体の隙間面積）は
35cm2 → 29cm2 と
6cm2 の隙間が埋まりました。
ｎ値（隙間特性値 範囲1～2）は
1.30 → 1.20 と隙間風が入り難い
特性に大きく改善。
気密シート貼りの気密施工は
施工レベルが高くないと
気密が出にくい仕様です。
特に間仕切り壁や下屋まわりの
気密処理を丁寧にしないと
数値がでないこともあります。
この現場はとても施工が丁寧だったため
良い気密で完成気密が迎えられそうです(^^♪