石川県金沢市で気密測定 2025/02/14

稜です。

2025年2月14日は石川県金沢市で

FeeL Design㈱さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根・天井の断熱材は、

ボード状断熱材のネオマフォーム。

 

壁の断熱材はグラスウールと

なっています。

屋根・天井はネオマフォームの

取り合いにコーキングを打ってある上、

上(外気側)でもテープを貼って

気密処理してあります。

壁に関しては、

外壁側の面材にテープを貼るなどして

気密を確保している仕様になります。

サッシはリクシルのサーモスⅡ。

アルミ樹脂複合サッシですね。

少し見づらいですが、

サッシの周りにウレタンを吹いて

気密処理してありました。

現場は床断熱ですので、

床の断熱材の取り合い又は

合板のジョイント部分などで

気密処理しておく必要があります。

 

しっかりとテープを貼っていますね。

柱周りもしっかりと処理してあります。

隅まで意識してテープを貼ってあるのは

とても良いと思います。

外周部の取り合いに関しては、

テープでの処理が難しい為

ウレタンを使って処理をしていました。

外周部は床だけでなく、

一階の天井と胴差しの取り合い

まで気密処理してあります

 

気密ラインの位置にもよりますが、

伝い漏れを起こしやすいポイントの

一つなので要注意ですね。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.49cm2/m2の高気密です。

表示は四捨五入により0.5cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)を

していきます。

 

現在、玄関ドア下はウレタンを吹き付けて

隙間を埋めている状態なのですが、

見かけによらず結構な隙間があるようで

かなりの漏気が発生していました。

 

見た感じ問題なさそうであっても、

実際は見えない部分に隙間が

出来てしまっている事が多いですよね。

目視で隙間の有無を判別できないのが、

こういった低所の処理の難しいところ。

 

漏気が治まるまでしっかりと

ウレタンを吹き付けて処理をしました。

天井の気密は断熱材の取り合いで

確保しているのですが、

断熱材がこの受け材と接している都合で

伝い漏れが発生していました。

この受け材の取り合いにウレタンを

吹き付ける事で気密処理を行いました。

 

室内側と外気側の内外二重で

気密処理を施してあっても、

こうして漏気が起きてしまうのが

気密の恐ろしいところですね。

 

全体的に改善処理して回ったので

かなり隙間が埋まったような気がします。

お風呂の配管貫通部です。

 

何か所か漏気がありましたので

気密処理していきます。

ここも玄関ドア下と同じように

比較的低所ですので、

目視だけでは隙間を見逃して

しまいがちになるポイントですね。

 

気密測定中は漏気の有無で

隙間を見つけるとこが出来ますが、

平時はそれが出来ないので難しい。

 

ですので、なるべく外周部は広く厚めに、

配管と配管の間は念入りに処理するなど、

注意深く処理する事をおススメします。

 

また、中間気密測定後に配管を

グイグイ動かして隙間が開いてしまう

ケースもありますので要注意です。

最後に気密シートのテープ処理。

 

こちらの現場では一部だけ

壁にシートが貼ってありまして、

シートの端にテープを貼って

気密処理してあります。

(一部だけシートを貼っているのは、

取り合いが複雑で気密処理が難しい都合?)

ただ、よく見るとテープが

浮いてしまっている部分が

何か所か見受けられました。

 

手を近づけてチェックしてみると

漏気が発生していましたので、

気密処理をしておきます。

テープで気密処理する際に

気を付けたいポイントなのですが、

接着面へのかかりが浅いと

貼った直後は問題なくても、

時間の経過で浮いたり剥がれたり

してしまうケースがあります。

 

かかりが浅いというのは、

テープの接着している二つの面の割合、

どちらがどれだけ占めているかという話です。

(接着している面は二つとは限りません)

 

例えば、気密シートの端と梁や柱。

重ねた部分にテープを貼って支えますが、

どちらか一方のかかりが浅いと

テープの接着している面積が減るので

その分支える力も弱まりますよね。

 

それが床ならばともかく、

重力の影響を受けやすい天井や壁は

時間の経過や振動などによって

次第に剥離し浮いてしまう訳です。

 

つまり何が言いたいのかというと、

テープを貼る際にはどちらか一方の面に

割合が偏り過ぎないように、

シートの端がテープの中央に来るように

気を付けながら貼るべきとだいう事です。

幅広のテープを使うというのも

一種の手だと思います。

 

それでは再度即手を始めます。

結果はいかに…

C値=0.19cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
53cm2 → 21cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.37 → 1.15
となっています。

この結果に、

立ち合いされた監督さんは

納得されたご様子でした。

 

今回は 32cm2の改善となりました。

実際、玄関ドア下からの漏気量が

結構多かったのでその影響もありますが、

その他の部分の改善作業も間違いなく

効果があったはずです。

 

まだまだ寒い日が続きそうですが、

これだけ良い気密であれば

暖かく快適な生活が出来そうですね。

気密測定

Posted by fok-rs