石川県小松市で気密測定 2025/06/23
おはようございます
健太郎です。

6月23日は 石川県小松市で
㈱大黒建設さまの現場の
気密測定を行いました。
この日の天候が悪く
土砂降りの雨模様。


外は湿度が凄かったですが
室内はカラッとしており
過ごしやすい。

断熱材は 屋根・壁ともに
ウレタン吹付断熱。
基礎断熱仕様の現場です。

ここは玄関土間まわり。

土台と基礎の間の
気密パッキンを覆うように
気密テープが貼られています。
気密パッキンのみでは
入隅やジョイント部分から
漏気することがあるので
適切な処置です。

おおっと!
使われているテープは
エースクロス 031です。
スタンダードモデルが
エースクロス 011。
031は剥離紙付きのテープ。
011に比べて接着力が
めちゃくちゃ強いです。

実は 剥離紙付きのテープは
紙を剥がして接着しなくては
いけないため大工さんたちには
不評です。(一般的に…)
ですが、通常のテープは
ロールからテープを剥がした時
ある程度粘着が落ちます。
剥離紙付きはそれが無いのです。
通常のテープより少し高いですが
海外製品よりは安く、コスパが良いです。

それでは 測定します。
気になる気密測定の結果は ...。

C値 = 0.15cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

それでは C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
まずはお風呂周り。
断熱材のジョイント部分から
漏気を感じる。
ジョイントに気密テープを
貼りました。

基礎を貫通する
配管まわりから
かなりの漏気を感じる。

配管を持ち上げ
隙間にウレタンをたっぷり
充填して漏気を止めました。

火打と梁の取り合いから
漏気を感じる。
ウレタンを入れました。

改善箇所の定番となる
柱・間柱と床の取り合いの
切り欠き部分。
この現場は床下が室内扱い
である基礎断熱仕様。
床下からの漏気ではなく
柱に差し込んだ床板の
取り合いから伝い漏れするパターン。


全ての取り合いに
ウレタンを充填しました。

窓まわりの木材の
隙間が気になります。

この隙間からはそこそこの
勢いで漏気してました。

取り合い部分に
気密テープ貼っていきます。

木材同士の隙間も
押さえるように
気密テープを貼りました。

窓周りは伝い漏れしやすいです。
気密処理して損はありません。

最後に掃き出し窓のチェック。
召し合わせのパッキンを少し起こし
そーっと閉め直しました。

それでは測定します。
気になるC値改善後の結果は ...。

C値 = 0.11cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

立ち合いされた監督さんは
ほっとした表情で確認されていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
28cm2 → 20cm2 と
8cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.42 → 1.14 と隙間風が入り難い
特性に大幅改善。

この現場は最初からすでに良い気密でした。
改善後は さらに隙間が埋まって
n値も大幅に改善し、経年劣化に強い
暖かい家になったと思います。