石川県金沢市で気密測定 2023/07/10

稜です。

2023年7月10日は石川県金沢市で

㈱アーツデザインさまの現場で

気密測定を行いました。

中に上がります。

現場はパネル工法、

太田木材さんのテクノウォールを

使用しています。

 

屋根・壁の断熱材は、

ネオマフォームとなっています。

サッシはYKK APW430。

樹脂トリプルガラスです。

チェックしていきます。

 

サッシ周りは、

コーキングとウレタンで

気密処理されています。

パネルの取り合いの気密処理。

 

パネルと柱の取り合いはテープで、

床との取り合いはコーキングで

気密処理されていますね。

 

画像はありませんが、

外側の取り合いもテープで

気密処理されているそうです。

 

室内側と外側の両方で

気密処理されているので、

空気の逃げ道はほとんど

無くなっているはずですね。

気密への執念が素晴らしいです。

スリーブ管の壁貫通部。

こちらはウレタンで

気密処理されていますね。

外壁側を見てみると、

水色のシートが貼ってありました。

 

こちらはデュポン製の防水シート。

防水性と透湿性に優れた

高性能のシートのようですね。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.15cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。

 

壁を貫通している配管まわりは

ウレタンで気密処理されているのですが、

下からチラッと見てみると

隙間が出来てしまっていました。

追加でウレタンを吹き付けて

隙間を塞いでしまいましょう。

 

正面から見た時には

問題なさそうに見えても、

視点を変えて別の角度から

確認してみると、

隙間が残っている場合も

ありますので侮れませんね。

床の配管貫通部です。

 

こちらも一見問題なさそうに

見えてしまうのですが、

別の角度から見てみると

隙間が出来てしまっていました。

狭い箇所というのもあって、

ウレタンを吹き付けづらい上に

隙間の有無を確認するのも難しい。

 

さらに配管の束なっている箇所は、

配管同士の間に隙間が

出来てしまいがちですので、

要注意ポイントです。

 

こちらもウレタンで

気密処理を行いました。

こちらは床下用の点検口。

周りを養生テープで目張り

してあるのですが、

付近の取り合いから漏気が…

 

本来であれば漏気しない箇所の

はずなんですが何故…?

点検口の目張りを剥がして

中を確認してみると、

大引きと床の取り合いが

何も処理されていない状態でした。

 

こちらの取り合いの裏を伝って、

端の部分から漏気を起こして

しまっていたのですね。

 

とりあえず、

こちらにテープを貼って

取り合いから空気が流れないように

処理を行いました。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.11cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
14cm2 → 11cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.05 → 1.04
となっています。

この結果に、

立ち合いされた監督さんは

満足されたご様子でした。

 

気密を良くする場合には、

別の角度や観点から見てみたり、

どこからどう空気が伝うのか

を考えながら施工や処理をする事が

とても大切だと思います。

 

今回は元々良い気密でしたが、

さらに気密を良くするためには、

どういう要因が気密を落としているのか

と考えながら隙間を探して

改善をしていました。

 

αA (家全体の隙間面積)は

3cm2 の改善でしたが、

とても良い気密。

暖かく、心地よい家になりますね。

気密測定

Posted by fok-rs