石川県金沢市で気密測定 2024/02/19
稜です。
2024年2月19日は石川県金沢市で
でざいんこま さまの現場の
気密測定を行いました。
中に上がります。
屋根・壁の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。
サッシはリクシルのEW。
樹脂トリプルガラスの仕様です。
現場は基礎断熱です。
スラブの下に断熱材を埋め込んで
基礎を囲うようにしてあります。
こちらはリビングになるのでしょうか?
果たしてどんな空間になるのか、
まるで想像がつきません。
その上部には吹き抜けが。
この素敵で面白いデザインと
上部に三つ並んだFIX窓から
差し込む明るい光で、
心身共にリラックスできる
心地良い空間になりそうです。
チェックしていきます。
サッシ周りはコーキングで
気密処理されています。
(見えづらいかも知れませんが、
クリアのコーキングがしっかりと
入っています。)
こちらはCD管の先端部分。
コーキングで隙間を埋めて
気密処理してありました。
配線が完了したCD管などは、
コーキングや粘土などを用いて
隙間を埋めてしまいましょう。
後でいいや。と放っておくと、
そのまま処理し忘れてしまい
外の空気を引き込む道が
出来てしまいますので要注意です。
後から気付いて直そうにも、
天井裏に入り込むことが困難で
どうにも処理出来ないという結果に
なってしまいますのでね。
測定を始める前に、
サッシ周りの取り合い部分を
社長自ら処理して下さっています。
木と木のジョイント部分からは
漏気が起こりやすいので、
怪しいと思った箇所は
処理してみると良いかも知れません。
それでは測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.10cm2/m2の超高気密です。
C値改善作業(隙間埋め)
をしていきます。
勾配天井の端の方。
怪しそうなので手を近づけて
確認してみると、
漏気を起こしていました。
ウレタン吹き付けをする際に
既に物や下地が付いていたりすると、
なかなか思うように吹き付けが
出来ない事があると思います。
今回がどうだったのかは分かりませんが、
端の方というだけでも隙間が
残ってしまうケースが多いので
気を付けて確認しておきたいですね。
なるべく後の工程の邪魔に
ならないように気を付けながら、
隙間にウレタンを吹き付けて
気密処理を行いました。
スリーブ管の壁貫通部。
気になるのでチェックしてみます。
うん、隙間が出来ていますね。
最近はこのパターンが良くありますで、
ほぼ毎回チェックしています。
ウレタン吹き付けに限った話では
無いのですが、
こう物と物が接していると
その間や付近に隙間が出来やすい。
今回はスリーブ管と胴差しですが、
こんな感じでカーブの所に
上手くウレタンが詰まってくれず、
隙間が出来てしまいます。
位置的には天井の上で隠れる箇所なので、
このように壁からモコモコはみ出す程度に
ウレタンを吹き付けるのが吉です。
実際、先ほど下から撮影した画像では
隙間があるかなんて分かりませんでしたよね。
こうやって脚立に上って別の角度から
確認してみる、なんて作業も
隙間探しをする上で大切なんです。
それでは再度測定を始めます。
結果はいかに…
C値=0.093cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
αA (家全体の隙間面積)が
13cm2 → 12cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.40 → 1.31
となっています。
この結果に、
立ち合いされた社長は
納得されたご様子でした。
αA (家全体の隙間面積)の
改善量は 1cm2ですか…
大きな穴を埋めたわけではないので
劇的に変化するとは思っていませんでしたが、
上でご紹介した箇所の他にも
チラホラと気密処理していたので
少し悔しいですね…
まぁそれはそれとして、
気密自体はとても素晴らしい数値。
デザインだけでなく、性能にまで
しっかりとこだわっているので、
良い家を建てることが出来るのでしょう。
きっと暖かく快適な家になりますね。