石川県金沢市で気密測定 2024/02/26
おはようございます
健太郎です。
2月26日は 石川県金沢市で
㈱安藤建築事務所さまの現場の
気密測定を行いました。
きれいに清掃された現場。
断熱材は 屋根、壁、床ともに
旭ファイバーグラスの
アクリアウールα(グラスウール)。
室内側に ウートップSDヴァリオを
貼った(気密シート)気密仕様。
気密テープは 同メーカーの
ユラソールを採用。
ここは2階の天井。
下屋部分の気密処理が丁寧。
合板と梁の取り合いは
ユラソールで気密処理。
サッシは YKKの APW430。
樹脂トリプルガラス。
サッシ周りは ユラソールに
より気密処理。
床の気密は剛床の上で取ってあり
ジョイントはユラソールで気密処理。
柱周りには コーキングが
入っていました。
ユニットバスの下は
ネオマフォームが施工された
基礎断熱仕様。
排水、電気配管、給湯給水の
取り合いはユラソールで施工。
配管と配管の隙間には
コーキングが充填されてました。
それでは測定します。
気になる気密測定の結果は ...。
C値 = 0.15cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
玄関ドアの下端から漏気あり。
ユラソールを貼って止めました。
排水配管用の穴と給水配管穴の目貼り。
漏気は確認していませんが
ちょっと怪しい。
この目貼りが剛床ならば問題なし。
(この現場は剛床が気密ライン)
でもこの目貼りは その上貼った
べニアで目貼りされています。
…と 言うことは
剛床とべニアの隙間を伝った
伝い漏れする可能性あり。
目貼りを除去し、穴の側面(剛床とべニアの取り合い)に
気密テープを貼って気密処理。
同様に排水配管用の穴の側面にも
気密テープを貼って気密処理。
それから2つの穴を目貼りしました。
気密テープの貼り忘れを
チェック!!
5cmくらいでしょうか。
シートのジョイントに
気密テープの貼り忘れを発見。
気密シートもテープも柄物なので
貼り忘れを見つけるのは
なかなか大変です。
お次は気密テープの浮きを
チェック!!
テープの浮きが見えますか?
影の出来た部分が浮いています。
浮いた部分を押さえてから
さらに気密テープを貼って
再発を防止します。
最後はサッシ調整です。
すべり出し窓でもパッキンの
当たりが悪いと漏気します。
ラッチ部分はネジを緩めると
簡単に調整できます。
金物を手前に寄せるとパッキンの
当たりが強くなります。
怪しいサッシを全て調整しました。
攻めすぎると締めにくくなります。
サッシの締まり具合を確認しながら
調整しましょう。
それでは再測定します。
気になるC値改善後の
結果はいかに ...。
C値 = 0.13cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
測定に立ち合いされたお施主さまは
ほっとされた様子でした。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
16cm2 → 14cm2 と
2cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.32 → 1.22 と隙間風が入り難い
特性に大きく改善。
C値改善(隙間埋め作業)は
ノウハウと経験値 が ものを言います。
あと、根性と粘り強さが必要かもしれません(^^♪