石川県白山市で気密測定 2024/03/25

稜です。

2024年3月25日は石川県白山市で

㈱山下工務店さまの現場の

気密測定を行いました。

中に上がります。

屋根・壁の断熱は、

ウレタン吹き付け断熱と

なっています。

サッシはYKK APW430。

樹脂トリプルガラスです。

 

サッシ周りはテープで気密処理

されていますね。

お風呂周りはウレタンで

気密処理されています。

給湯管などの貫通部は…

どうなんでしょう?

画像のピントが手前に来てるので

余計に分かりづらいですね。

 

後程ちゃんとチェックします。

測定を始める前に、

少しだけ改善処理をします。

 

玄関ドア横の配線貫通部。

電子錠の関連でしょうね。

空いたままの状態となって

いましたので、

ウレタンを吹き付けて

隙間を埋めてしまいます。

 

処理をせずに後でやろうと

引き延ばしてしまうと、

結局そのまま忘れてやらずに

竣工を迎えてしまった…

なんて事にはなる可能性もあるので、

なるべく早く処理しておきましょう。

お風呂の配管配線貫通部を

外からチェック。

 

外側からは何も処理されていない

みたいですね。

床断熱の現場であっても、

お風呂だけ基礎断熱と

なっている場合は、

上記のように漏気するケースが

あるので注意が必要です。

 

対策としては、

・室内側で断熱材の取り合い等を

徹底的に気密処理する。

または

・外側の貫通部の位置で

なるべく丁寧に気密処理を施す。

といったところでしょうか。

こちらの現場では

室内側で処理してありましたが、

念には念を入れよという事で

外側からも気密処理をしました。

それでは測定を始めます。

気になる結果は…

C値=0.14cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

気になっていた給湯管などの

基礎貫通部をチェック。

 

怪しい隙間がチラホラ見受けられますね…

ウレタンを吹き付けて

気密処理を行いました。

 

いやはや…先ほど外からも

ウレタンを吹き付けたんですけどねぇ…

 

そこまでやっても漏れる可能性が

あるという事を皆さんにも

知っていただきたいです。

続いて、お風呂付近にある

床の合板と間柱と土台の切り欠き

の取り合いから漏気しているのを

発見しました。

 

ここから直接漏気している訳ではなく、

床下からの漏気がかき集められて

ここを出口としているのでしょう。

数か所ありましたが、

ウレタンを吹き付けて

気密処理を行いました。

 

実際に床下で漏気している箇所を

特定するのは現時点では困難ですが、

出口を塞ぐだけでも気密的には

ちゃんと仕事をしてくれますので、

家の中に外の空気を入れない為にも

しっかりと処理をしておきましょう。

 

それでは再度測定を始めます。

結果はいかに…

C値=0.13cm2/m2の超高気密です。

表示は四捨五入により0.1cm2/m2。

 

αA (家全体の隙間面積)が
18cm2 → 16cm2

 

n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.30 → 1.24
となっています。

この結果に、

立ち合いされた監督さんは

納得されたご様子でした。

 

うん!埋めた分がしっかりと

結果に反映されているようで、

良かったです。

 

改善量は 2cm2 という結果ですが、

侮ってはいけません。

大きさ的には大したことないように

感じるかも知れませんが、

お風呂周りで冷たい空気が入れてしまう

可能性があったのを事前に潰す事が

出来たのは大きな利点になると思います。

 

暖かく快適な家を建てる上で、

もはや気密は欠かせないものと

なっていますね。

これからもより良い気密の為に

お力添え出来ればと思います。

気密測定

Posted by fok-rs