石川県河北郡津幡町で気密測定 2024/04/16
おはようございます
健太郎です。
4月16日は 石川県河北郡津幡町で
LINX㈱さまの現場の気密測定を行いました。
大きな吹き抜けがある設計。
それにしても床の気密処理の
マス目が細かい。
大工さんに聞いたところ
床のジョイント以外に
釘の上にも気密テープ貼ったら
細かいマス目になったとのこと。
柱の立ち上がりにも
気密テープが貼られていました。
耐力面材は EXハイパー。
室内側の柱や間柱、筋交いなど
面材の取り合いにコーキングが
入っていました。
外側は 防水シートに隠れて
見えませんが 面材のジョイントに
気密テープを貼られたようです。
天井、壁の断熱材は グラスウール。
断熱材 充填前の測定になります。
天井の気密は 合板と梁の
取り合いをコーキングで気密処理。
サッシは リクシルのTW。
アルミ複合ペアガラス。
サッシ周りは コーキングと
気密テープにより気密処理。
気密処理に使われたコーキングの山。
めちゃくちゃ 大変だったと想像します。
それでは 測定します。
気になる気密測定の結果は ...。
C値 = 0.22cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
おおっと!
n値= 1.99 と 隙間風が入りやすい
大穴があると 機械が示してます。
C値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
案の定、サッシをチェックしたところ
2階のすべり出し窓の締まりが若干甘かった。
しっかりオペレータハンドルを
締め付けました。
ここは玄関土間まわり。
基礎まわりの断熱材の接手の
隙間が気になる。
隙間にコーキングを
充填しました。
ホールダウン金物まわりは
コーキングが入っていました。
… が 若干の漏気を感じる。
上からウレタンを充填して
漏気を止めました。
下屋部分の梁のほぞ穴から
かなりの漏気あり。(これは上が外なので…)
ウレタンを充填しました。
漏気は無いが金物のヒートブリッジにより
結露する可能性があるかも …。
ウレタンを充填しました。
ここは面材と床の取り合い。
面材側にはコーキングが入ってます。
剛床と土台の取り合いから
若干の漏気を感じる。
取り合い(手前側)に
コーキングを入れました。
筋交いの鋭角となる
気密の取り難い箇所に
コーキングを増し増しで充填。
コーキングの薄かった箇所に
L字ノズルを使用して増し打ち。
最後は間柱まわり。
コーキングは入っていたのだが
伝い漏れがある模様。
コの字にウレタンを
充填した気密処理。
数があるので時間が掛かりました。
それでは再測定します。
気になるC値改善後の結果は ...。
C値 = 0.12cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
測定結果に C値改善を頑張られた
橋本代表は とても喜ばれていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
25cm2 → 14cm2 と
11cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値 範囲1~2)は
1.99 → 1.29 と大きく改善。
これは すべり出し窓の締まりが甘かった
ことが反映されていると思います。
断熱充填前の測定。
かなりマニアックな気密処理で
躯体の気密性能を突き詰めた現場でした(^^♪