石川県白山市で気密測定 2023/04/05
稜です。
4月5日は 石川県白山市で
ほそ川建設㈱さまの現場の
気密測定を行いました。
中に上がります。
屋根・壁の断熱は、
ウレタン吹き付け断熱と
なっています。
サッシはリクシルのサーモスL。
アルミ樹脂複合のサッシです。
チェックしていきます。
サッシ周りはコーキングで
気密処理されています。
現場は床断熱です。
合板のジョイントがテープで
気密処理されていますね。
柱まわりはコーキングで
処理されていました。
二階外周部の柱の取り合いも
コーキングで処理されています。
これは胴差しと床からの
伝い漏れの対策ですね。
勿論、下(一階の天井)も
気密処理してあります。
どちらか一方だけだと、
結局空気の逃げ道が
残ってしまう可能性がある為、
しっかり上下で気密処理を
しておきたいですね。
配管の床貫通部。
丁寧にコーキングを詰めて
処理してありますね。
入隅の気密処理です。
木と木のジョイントは
漏気を引き起こしやすいので、
この処理は素晴らしいと思います。
一階の下屋から見える
二階の面材の取り合いです。
丁寧にウレタンが吹きつけられていますね。
面材間に出来た隙間から
伝い漏れを起こす可能性があるので、
その対策として処理しているのでしょうね。
素晴らしいです。
現場の中を見回っていると
あるゆる取り合いが
コーキング処理されている
事に気が付きました。
漏気しやすい要注意箇所
の処理だけではなく、
伝い漏れの事を考慮した
本当に丁寧な処理。
大工さんの気密への熱意が
ひしひしと伝わってきます。
それでは測定を…と、
測定器で減圧を始めたところで
掃き出し窓からの漏気が
気になったので一旦ストップ。
少し傾きがあるようで、
結構な漏気量です。
せっかく大工さんが丁寧な
気密処理をしていても、
掃き出し窓からの漏気で
おじゃんになってしまっては
目も当てられません。
これはまずいと、
大工さんがサッシの調整を
し始めました。
実はこの現場、
かなりの数の引き違いサッシがあります。
先程調整をした掃き出し窓の
すぐ横に大きめの引き違い窓が。
どうせならと、
問題のあった掃き出し窓以外も
調整をして下さいました。
それでは改めて、
気密測定を行います。
気になる結果は…
C値=0.16cm2/m2の超高気密です。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
この結果に、
立ち合いされた監督さんと大工さんは
C値=0.1cm2/m2 表示に
届かなかったことに
悔しがっているご様子でした。
大工さんが調整をして下さった分、
調整する前より間違いなく
良い気密となっているはずなのですが、
いかんせん引き違い窓が多いので
ネックとなっているのでしょうね。
サッシの選定と調整は
大切だなぁ…と、
改めて実感させられました。