口三方岳の紅葉と花
しばらく登っていなかった白山市河内の口三方岳に花と紅葉を求めて登りました。
登り3時間、下り2時間と標高は1269mのわりに健脚向きのすこしハードな山です。
自宅から車でそんなに時間がかからないので、この口三岳はかれこれ10回くらい登っています。
この日は登り口には2台の車がすでに停まっていました。
岩と石だらけの登山道を歩くと秋の花が多く咲いていました。
登山道には風雪の耐えきれず倒れた倒木もあります。
5合目くらいに2つの大きな岩の間を通ります。
ここが岩屋敷と言われ、ここから隣の山の烏帽子山が真向いに見えるところです。
もう上の方は紅葉してきれいでした。
登山道の脇には、これぞ風雪に耐えている大きな杉の大木から加賀平野と日本海が見えます。
8合目くらいのところに、この烏帽子山へ縦走する分岐点に烏帽子山の案内看板があります。
以前は全く案内板がなく、知る人ぞ知る秘密の道がここからありました。今では一般公開されだれでも縦走できる道になりました。
烏帽子山は4回登っていますが、以前この秘密の道をやっと探して登った思い出の分岐点です。
ただ注意しないといけないのは烏帽子は熊の住みかで、とくに秋は熊の遭遇する危険があり、今回は口三方往復の登山だけにしました。
ここから口三方の道は紅葉真っ盛りでした。
頂上には小さな祠があります。
頂上に着くと4人の人がすでに食事中でした。
「あんた何処から来られたん?」
「白山市の松任ですよ。」
「わしらも松任や、松任の何処や?」
「千代野です。」
「へええ!わしらも千代野や、千代野東やけど、あんたは?」
「千代野西ですよ。」
「千代野西やったらHさん知らんケ?」
「よく知っていますよ」
見ず知らずの人と思いきや町内の人とはびっくりしました。
山談義に花が咲き、手づくりのうどんまで子馳走になりました。
頂上ですぐ折り返すつもりでいたのですが、話が盛り上がりなんと50分も頂上にいました。
頂上からは新雪の白山の姿が見え、また近くの山が紅葉で染まっていました。
また遠くを眺めると雪をかぶった北アルプス富山の薬師岳が見えました。
久しぶりの口三方岳に登つて良かったです。