福井県越前市妙法寺町で気密測定 2020/12/15

おはようございます
健太郎です。

12月15日は 福井県越前市妙法寺町で
㈱ナチュレホームさまの現場の
気密測定を行いました。

外壁はガルバリウム鋼板のカシメ。
正式には立平ロック。
屋根に使われるタイプです。

玄関ドアはトステムの
引き戸 エルムーブ。
気密が悪かった記憶がありません。

リビングは 天井高の
梁見せ仕様。

おっと、それでいて
大きな吹き抜けを採用。

 

この現場の断熱材は
屋根・壁ともに
セルロースファイバー。
断熱充填前の測定になります。

サッシは三協アルミのアルジオ。
アルミ複合トリプルガラス。

 

サッシ周りは気密テープと
コーキングにより気密処理。

面材はダイライト。
柱、間柱周りはコーキングにより
気密処理。ジョイント部分は
気密テープで気密処理。

しっかりとした太さで
コーキングが打たれています。

ホールダウン金物まわりも
抜かりなく気密処理。

剛床のジョイント部分は
気密テープで気密処理。

 

柱の立ち上がり、筋交い部分は
コーキングによる気密処理。
極太のコーキングが入っています。

ここは2階の天井。
水を張ったように美しく
気密シートが貼られていました。

通常、柱や間柱・筋交いが入ると
ゴテゴテな気密処理になりがち
ですがまったくもって美しい。

 

それでいて柱、間柱まわりの
気密処理もしっかりされています。

電線もまとめて出しがちですが
1本1本出して丁寧に気密処理
されています。

さて、気になる気密測定の
結果はいかに...。

C値 = 0.43cm2/m2 の高気密でした。

表示は四捨五入により0.4cm2/m2。

おかしい。いくら断熱材の充填前と
言えど0.4cm2/m2 とは…。

 

調べたところ原因は玄関引き戸。
n値(隙間特性値)が 1.87と
スースーです。
パッキンの隙間がめちゃあって
外の光が見えました。

この引き戸が駄々洩れなため
C値改善もままならない。
現状、調整ができないので
目張りして測定することに。

 

もちろん、本ドアの目張りはNGなので
公式記録は0.43cm2/m2です。

 

さて、玄関引き戸を目張りして
再測定。

C値 = 0.21cm2/m2 の超高気密でした。(参考)

表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。2階天井の気密テープの
浮きをコーキングで埋めて気密処理。

少し空気が入った程度なので
これは気密UPというより
経年劣化対策と言ったところ。

面材を貫く釘穴も
コーキングで気密処理。

再度、配管周りに
コーキングを入れて気密処理。

う~ん。かれこれ2時間くらい
気密処理しましたが決定的な
箇所がわからない。

最後にダメもとで赤丸の部分を
気密処理して頂きました。
これは梁の上の気密処理が
出来ないための対策。

 

4、5本コーキングを打って
気密処理してもらいました。

 

さて、再測定の結果は
いかに...。

C値 = 0.18cm2/m2 の超高気密でした。(参考)

表示は四捨五入により0.2cm2/m2。

測定結果に坂井社長は勉強になったと
喜ばれていました。

 

最終結果はあくまでも参考値。
ですがC値改善(隙間埋め作業)により
αA(家全体の隙間面積)は
32cm2 → 28cm2 と
4cm2の隙間が埋まりました。

 

n値(隙間特性値)も1.28と
大幅に改善。

それにしてもこんなに気密を落とす
玄関引き戸ははじめて。
玄関引き戸だけで32cm2の
隙間って...どんだけ~!!。

気密測定

Posted by fok-rs