福井県福井市花堂中で気密測定 2021/02/23
おはようございます
健太郎です。
2月23日は 福井県福井市花堂中で
㈱コンセプト建築設計さまの
現場の気密測定を行いました。
現場は大開口サッシの上部に
吹き抜けがある設計。
吹き抜け上空の
大きなフィックス窓から
明るい光が差し込んでいました。
2階からの景色。
廊下が少しブリッジになる
設計ですね。(吹き抜けに廊下が挟まれている設計)
この現場はプレウォール工法。
4寸の柱の間にネオマフォームが
内外ダブルに入った仕様です。
気密処理は外側、内側を
気密テープで気密処理。
それでいて外壁にはさらに
フェノバボードを貼った
付加断熱仕様。(トリプル断熱?)
屋根の断熱はネオマフォーム。
100ミリ+66ミリの2枚貼り。
大工さんが上下2枚の断熱材を
それぞれ気密処理されたと聞いています。
(テープ+コーキング)
サッシはYKKのAPW430。
樹脂トリプルガラス。
サッシ周りは気密テープ
により気密処理。
この現場は床断熱の仕様。
床の剛床のジョイント
柱の周りは気密テープで気密処理。
玄関の基礎と土台の取り合い
部分は気密テープと
コーキングにより気密処理。
この現場の外皮Ua値は 0.28と
かなりレベルが高い仕様。
さらに内窓が何カ所か入るので
実際はもっと高い断熱性能になる模様。
さて、気になる気密測定の
結果はいかに...。
C値 = 0.20cm2/m2 の超高気密でした。
それではC値改善(隙間埋め作業)を
開始します。
ユニットバスまわりにウレタンを
追加して気密処理。
給湯給水の配管周りにも
ウレタンを注入しました。
梁の入角にコーキングを
打って気密処理。
ピン部分には上からブチルテープを
貼りました。
更なる気密UPを求め
2階の床と梁の取り合い部分に
コーキングを打つことに。
家をぐるっと1周施工しました。
さらに…
最近流行りの返し部分(縦のライン)
にもコーキングを追加。
地味な作業ですが
なかなか手間です。
でもこれが効くのですよ(^^♪
さて、C値改善後の
結果はいかに...。
C値 = 0.15cm2/m2 の超高気密でした。
表示は四捨五入により0.2cm2/m2。
測定結果に立ち合いされた
お施主さまはとても喜び
詳細結果を確認されていました。
今回のC値改善により
αA(家全体の隙間面積)は
25cm2 → 19cm2 と
6cm2 の隙間が埋まりました。
n値(隙間特性値)は
1.46 → 1.18 と
隙間風が入りにくい
特性に大幅に改善。
プレウォール工法で難しいのは
やはり天井の気密処理です。
そのため、天井の断熱材はウレタンを
選択する現場が多いのが現状です。
ここは天井がネオマフォームの仕様。
自分の測定実績ではその仕様の
過去最高値は 0.16cm2/m2でした。
今回は 0.15cm2/m2!!
記録更新です(^^♪