アパートの上下階、界壁の騒音測定

22日は富山市の住宅会社様の新築アパートの上下階と界壁の騒音測定でした。

 

1階と2階は別世帯です。

 

2階の話し声、テレビの音などの空気伝番音と、また子供さんが飛んだり跳ねたりする床衝撃音などの個体伝搬音の測定です。

 

 

低音域から高音域の角周波数125HZ、250、500、1000、2000、4000HZ
周波数ごとの遮音度を測定します。

 

住宅会の工事、設計の方4人が来られました。会社の方に実際の測定などの音の体験をしてもらいました。

まず各部屋の暗騒音(音を出さないときの環境音)を測定し、次に音源側の部屋でテープレーコーダーで周波数ごとの音源量の測定します。

そして受音側の部屋で騒音値を測定し1階と2階の床の遮音度の計算しました。

 

今度は2階で飛んだり跳ねたりして真下の1階の部屋の遮音度の測定します。

 

この住宅会社の設計士さんはよく音の勉強をされて、2階の床下には1階部分の天井吊木をせずに、独立した太い梁から1階の天井の吊り木をつけ2階の床衝撃音の個体伝搬音が直接1階に伝わらないよう設計されていました。

 

空気伝搬も1000HZで61dB(A)と素晴らしい遮音度でした。

 

床衝撃音もさほど気にならないほどの遮音性能です。

次にお隣の所帯との界壁の遮音測定です。

 

お隣の壁の遮音性能は1000HZで、53dB(A)と上下階より遮音度が落ちていました。

 

袋状のロックウール100㎜を入れ遮音シートを貼り12.5mmのPB貼にクロス仕上げでした。

 

袋状のクラフト紙やポリエチレンフイルムあると吸音性能が上がりません。

 

そこで設計士さんにはグラスウールの板状生(フィルム、クラフト紙なし)の密度32kg/m3を界壁に入れるとかなり吸音率が良くなり、音の減衰効果があるとアドバイスしました。

 

騒音、防音も専門としている私ですが、毎日、高気密高断熱住宅の気密測定、温熱外皮UA計算、換気計画、換気計算、換気配管経路などにどっぷりとつかっている仕事をしていると、久しぶりに音の仕事が何か新鮮な感じがしました。

騒音と防音

Posted by fok-rs