富山県富山市若竹町で気密測定 2022/02/10
稜です。
2月10日は富山県富山市若竹町で
㈱ジュープラスさまの現場の
気密測定を行いました。
中に上がります。
壁の断熱材はセルロースファイバー。
メッシュ状のシートの上に、
気密シートが貼ってあります。
屋根はボード状断熱材を
使用しています。
取り合いがとても丁寧に
テープとコーキングで
気密処理されています。
サッシはK-WINDOW。
樹脂ペアガラスです。
チェックしていきます。
サッシ周りの気密処理は、
WURTHのモコモコと膨張する
シーリングテープを貼った後で
室内側にコーキングを打ってあります。
(進行の都合上、既にテープは見えない状態です)
二階の床と胴差しなどの
ジョイント部分の外周部は、
伝い漏れの対策として
綺麗にコーキングが入っています。
スリーブの貫通部も
シートとの隙間が出来ないように
気密処理してあります。
床とシートとのジョイント部分は
テープを貼って気密処理されていますが、
こういった隙間が出来る箇所は
ただテープを貼るだけでは
空気の通り道が出来てしまいます。
こちらの現場では、
それを避けるために
隙間にウレタンを詰めてから
上からテープを貼ることで
通り道を塞いでいます。
素晴らしいですね。
屋根のボード断熱材の
留め具が見えている箇所が
ありました。
ビスを打った所には
少なからず隙間が出来ます。
それがたとえ小さな隙間であろうと
油断はなりません。
上からテープを貼って
気密処理をして頂きました。
おっと…
壁の気密シートに
小さな破れがありますね。
気密測定の際にこうして
チェックする機会でもない限り、
意外と見つけられないですよね。
こちらも強粘着のテープで
塞いでしまいます。
チェックが終わりましたので、
測定を始めます。
気になる結果は…
C値=0.064cm2/m2の
ウルトラ気密です。
表示は四捨五入により0.1cm2/m2。
C値改善作業(隙間埋め)
を始めます。
玄関付近の筋交いの
取り合いから漏気が。
伝い漏れをさせないように
ウレタンで気密処理。
サッシの取り付けの仕様上、
上と下を固定することができず、
隙間が少し生まれてしまっている模様。
出来るだけ隙間を無くすために、
コーキングを打ち込みます。
屋根の断熱材のジョイントに
貼ってあるテープが少しだけ
浮いているところが
チラホラあります。
寒い冬の季節なので、
強粘着のテープであっても
どうしても浮いてしまう
ことはあります。
ですので、浮かせないように
手でビチッと押さえます。
それでは再度測定を始めます。
結果は…
C値=0.042cm2/m2の
ウルトラ気密です!
表示は四捨五入により0.0cm2/m2!
αA (家全体の隙間面積)が
9cm2 → 6cm2
n値 (隙間特性値 範囲1~2)が
1.33 → 1.00
と改善されました。
この結果に、
立ち合いされた監督さんは
満足されたご様子でした。
改善前の時点で、
既にとても素晴らしい気密でしたが、
さらに気密が向上して
αA (家全体の隙間面積)が
6 cm2 の状態になりましたね。
こんなに良い数値でも、
まだ上を目指そうとしている
気密に対する思いの強い
大工さんたち。
ただただ頭が下がります。